メルクマール

当麻がオルソラを助けに行くのは、予定調和というか、そうだろうなという展開です。普通じゃないですが、あれが当麻なので仕方ありません。

前にも書きましたが、彼の「幻想殺し」の力の源泉は、「異能の力で人が不幸になるのは理不尽だ。そんなものは存在してはならない」という気持ちにあると思うのです。人一倍、その”正義感”が強いから、幻想殺しの力が宿ったのだろうと。だから、当麻があのような行動をするのは、たとえ無茶であっても、彼が彼であるために必要なことなのです。

しかし、それにステイルが付き合ったのは何故でしょうか。当麻と違ってオルソラとはほとんど面識が無いはずですし。　
どうやらそれは、インデックスがローマ正教から攻撃されたことに腹を立てて、のようです。彼の「インデックス愛」もちょっと異常ですね。　ただ、当麻の行動に感化された面も、いくらかはあるのでしょう。

一人で乗り込んだ当麻の元に、一人、また一人と仲間が集まってきたのは熱い展開でした。建宮、ステイル、当麻、インデックスの4人は、良くバランスの取れた強いパーティーだと思えます。

というのも、RPG的に考えると、まずパーティーには剣士（建宮）は一人は必要でしょう。剣士が敵の攻撃を受け止めることで、攻撃力はあるが防御が弱い魔法使い（ステイル）を、活用できます。あとは、状態異常系は欲しいですね。魔法防御をしたり（当麻）、敵を一時的に攻撃不能状態にしたり（インデックス）。

治癒魔法を使えるヒーラーがいれば、さらに完璧ですが、この物語世界にはいない気がするので、贅沢は言えません。実はカエル先生がヒーラーとか。

そんなわけで、有利に進めていたようにも見えた戦闘でしたが、敵も対応してきました。インデックスの『魔滅の声』に対抗するために、鼓膜を破ったようです。鼓膜が無くても、骨伝導である程度の音は聞こえますが、効果は減るのでしょう。　なお、鼓膜は破れても自然に再生します。ボクサーとか、たまに破れるんですよね。

なかなか、面白いストーリーだったと思えます。特に、ネックレスの意味には唸らされたな。てっきり、ピンチのときに発動する魔法アイテムかと思っていたのですが、シンプルにただの十字架でした。でもそれには「庇護下に入れる」という意味があるから、あのときオルソラは嬉しそうだったのですね。

1期は、当麻が一人で立ち周り、右手と説教で解決するパターンが多かったですが、2期は集団戦が見られますね。ステイルやインデックスとうまく共闘していて、戦闘に見ごたえがあります。次回がこのエピソードのクライマックスでしょうか。楽しみです。

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