魔法にもセキュリティが必要。 とある魔術の禁書目録II 第3話 『天草式』 の感想です。
世の中にはハッカー(クラッカー)という人々がいて、人の書いたプログラムに干渉したり乗っ取ったりすることに、熱意を持っています。そういうハッカーに負けないプログラムを書くための対抗技術はあり、その研修を受けたことがあるのですが、
もっぱら、「ハッカーの手口」についての勉強でしたね。「ハッカーはこういうツールを使います」「ハッカーはこうやって解析をします」「ハッカーが情報交換しているサイトはここです」「ハッカーのバイブル的な教科書はこれです」といった感じ。その日からハッキングできそうな気がしたくらいで。
敵に対抗するには、敵のことを知らなければならないのは当然で、敵がどう攻めるかが分かっていると、守るも攻めるも容易になります。
インデックスは、『10万3000冊の魔道書』を記憶していて、その知識を自由に取り出すことが出来るようです。 敵が魔道士の場合、その知識は実に有用ですね。また今回、相手の魔術に外部から干渉するという、ハッカーまがいのことをしていました。知識があるから出来る事でしょう。
インデックスは、普段はまるで役立たずな様子ですが、それは彼女の能力が一つに特化しているからで、それが「対魔道士戦」なんだろうなと。言わば『対魔道士魔道士』です。今後、魔道士とのガチバトルが増えそうなので、インデックスが活躍する機会も増えると期待しています。
誰が味方で誰が敵なのか、混沌としてきましたが、ローマ正教がうさんくさいのは確かなのでしょう。アニェーゼが陰謀に加担しているかは別として。
しかし、十字式の建宮も信用はできません。あくまでオルソラを助けるため、と人道支援のようなことを言いますが、オルソラに逃げられ、それを止めるためであればステイルや当麻を殺してもかまわない、というのは人道的にはどうかと思えます。やはり、「法の書」には興味があるんじゃあるまいか。
オルソラが清廉潔白だとも、限らないですけどね。誰を信じればいいのか分からない状態で、当麻はどう行動するのか。入り乱れた各陣営の狙いは何で、当麻の役割は何なのか。なかなか盛り上がってきました。ただ、”超電磁砲”のメンツがなかなか出ないのは淋しいですね。このエピソードのうちは望み薄かな。
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魔法にもセキュリティの時代。え、どんな時代なの。インデックスの術式がハッキングに見えてしまうのはこういう人種なんですかね。
ハッカーをきちんとクラッカーとしたところにメルクマールさんのこだわりを感じます。私はハッカーを目指すけど、クラッカーじゃないんだよって言い訳しなくちゃいけない時代もありましたし。
しかし、クラッカーの研修があるというのは驚き。敵を欺くには先ず味方からといいますが、味方の防御がどれだけあるかを確認するんですね。
でも、クラッカーがやるのはショルダーハックとかなりすましとかフィッシングサイトとか、アナログ的な盲点をつくところが多いので、なかなか防ぐのが大変というか、インデックスみたいに格好良くハックする人は少ないように感じます。
ハッカーに抵抗するにはもっぱら、エラー処理をきちんとしたコードを書くことぐらいで、SQLインジェクションなどを防ぐためにプログラムの9割がエラー処理だということもありました。あー、情報セキュリティアドミニストレーターとらないとなぁ。
あとはレールガンの子たちが出てくれると私も楽しくなってくるので、期待しています。
神裂さんとの昔話が短かったけど(アニメで短縮された)
あの人たちは何の理由もなく人を助けられる人間を目指すのが信条です。
自分達が弱かったから神裂は上記の信条を通す事が出来なかった
誰でも助けるという無茶をみんなでやっていたけど どんな敵に挑んでも神裂は強すぎるから無傷 仲間ばっかり倒れるから神裂はそれに耐えられなくなって天草式を抜けた
死んだ仲間はあなたと最後までいっしょに戦えて良かったと言って死んでいく
天草式は神裂に戻って来てもらっても大丈夫だと証明するためにこんな無茶を続けています
あと
神裂はレールガン程度ならただのキックで蹴りかえせるんじゃないかってぐらい強いけど
>オルソラに逃げられ、それを止めるためであればステイルや当麻を殺してもかまわない、というのは人道的にはどうかと思えます
これは同意しかねる意見ですね。建宮にとってみれば、ステイルや上条さんは、オルソラを抹殺し、天草式も包囲殲滅しようとしているローマ正教の手先です。オルソラを奪還し、味方全部をまとめて渦に逃がさなければならない状況では、建宮を責められないと思いますよ。
なんにせよ戦ってるインデックスは凛々しくってたまらん!
次回も期待です。
さすが同業者といったところですね。おっしゃる通り、ハッキングに強いプログラムを書くには、基本的には「入力のチェックをしっかりやる」「システム例外など不慮のエラーが起らないようにする」に尽きます。
でも、完璧なコードというのは無いわけで、ハッカーの手口を知ることで、狙われやすいところを事前にチェックするという感じです。
9割がエラーチェックというのは、凄い世界ですね。Webアプリは入力が丸見えで、カジュアルにハックされるので、僕らより厳しい世界かもしれません。
■sagさんコメントありがとうござます!
天草式について、説明が端折られたんですかね。放送の内容では、手放しに善人には見せませんでしたが。
神裂と天草式との関係は、重要そうなので、今後語られると期待したいところです。
■蓮の杖さんコメントありがとうございます!
ははあ、スペルインターセプトというのですね。インデックスは魔力は無いけれど、相手の魔術に干渉することで力を発揮できるということでしょうか。
それはまさにハッキングです。本来、コンピュータの資源を使うべきプログラムを乗っ取って、自分がやりたいことをやらせるわけなので。なるほど、インデックスが普段は役立たずな理由が分かりました。
建宮の真意は不明ですが、オルソラが「武器を振り回しながら訴える平和は信じられない」と言っていたように、あまり信用できる態度では無かったと思えます。少なくとも今回は。そのようにミスリードさせているのかもしれませんが。
インデックスいいですよね。普段のふにゃふにゃした様子とのギャップがいいです。
また、魔術行使の際に呪文を詠唱する必要がなく、動作や服装、武器や物から魔術的意味を取り出すことで瞬間的に魔術を組みます。
このため、インデックスには割り込めません。加えてフェイントを多用し、魔術なのか体術なのか混乱させ、ミスを誘発させるような戦い方をします(神裂の七閃は魔術のように見える体術の代表)。
以上、原作読者のお節介でした。
長文失礼しました。
純粋な魔術では、きっとステイルのほうが強いんでしょうけれど、負けていたのは勝手が違っていたのかな。
神裂がどう関わってくるのか楽しいです。
神裂は世界に二十人足らずの「聖人」であるため、真っ向勝負ではステイルは歯が立たない、というか勝負が成立しないと思われます。聖人の強さは原作で核ミサイルに例えられたりもします。
なので、魔術を科学に置き換えて理解しようとするメルクマールさんの姿勢は原作表現的にかなり正解に近いと個人的には思います。
なお、ステイルやアウレオルスが「超強力な切り札を一つ用意する」魔術師であるのに対して、土御門や建宮ら天草式は「様々な手札を揃えることで特定の切り札を過信しない」魔術師です。
上条当麻にとっては、むしろ後者こそが恐るべき敵になる訳です。
それでは失礼しました。
当麻にとって天草式が厄介だというのは、そうなのでしょうね。前の戦いでは読み合いで勝ちましたが、あの手は何度もは使えないでしょうし。とりあえず敵に回さなくて正解で、なにげに当麻は運がいいです。