メルクマール

僕は原作を読んでいないのですが、インデックスはヒロインにしては影が薄い印象なんですよね。さらわれているか、本編にあまり関わらないかのどちらかで。今回もいきなりさらわれて、またかよと思ったのですが、その後が一味違いました。「10万3000冊の魔道書を記憶している」というのは伊達ではなく、天草式と戦うための指示を的確に出しています。なかなか凛々しいですね。

この膨大な知識を活用すれば、ドラえもん的になんでもできそうな気がしますが、普段のインデックスはまるで役立たず（穀つぶし）なのは何故でしょうか。彼女の能力は、対魔術師戦闘の時にだけ発揮される仕組みなのかな。ともあれ強力なので、彼女が『法の書』奪還作戦に駆り出されるのはわかります。でも当麻まで巻き込まれるもは何故か。ステイルは不本意のようですが、ローラの指示だとしたら、彼女は何を知っているのでしょうか。

『天草式』の設定は面白い。「逃げること、隠れることに特化した集団」ということで、隠れキリシタンがモデルなのでしょう。天草のキリシタンが起こした『島原の乱』は、日本の歴史で最大の一揆で、むしろ内戦です。13万の幕府軍に対して、装備が貧弱な1万5千人の戦力で、かなりがんばったのでした。その後弾圧されますが。「全ての儀式や術式を、普段の仕草や作法の中に隠してしまう」という隠密性で生き延びた、という設定なんでしょうね。

ローラは、見たことがあると思って1期の最終話を見返したら、やはりエピローグに出ていました。これで1期のラストに繋がったわけです。

陣営が多くてややこしいですが、とりあえずローマの教会と天草式とが『法の書』を巡って対立していて、ステイルたちイギリスの教会はローマの手助けをしている、と理解しておけばよさそう。これらはみな『十字教』（キリスト教がモデルと思われる）の流派のようですが。

今回は新章の導入ということで、コメディを織り交ぜつつ、状況説明をした格好です。次から本番でしょう。それにしても、上条さんはこんなにラッキースケベだっけ？　「不幸だー」じゃなく「ラッキーだー」と叫ぶべきだな。

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