メルクマール

時代設定がいつごろなのか、気になったので公式サイトを見てみると、「改暦したての世」とあるので、太陽暦への改暦が行われた明治5年以降なのでしょう。

文明開化の真っ最中ですね。新しい文化を取り入れるために、古い文化が失われた時代でもあります。妖怪が”古い文化”の象徴だとすれば、軍人は”新しい文化”の象徴でしょう。

軍人というと、保守的なイメージがありますが、この時代の軍人は最先端です。そもそも文明開化が推進されたのは、「国を強くする」ためでした。アジアの国々が西洋の植民地化され、民衆が虐げられているのを見た明治の元勲たちは、日本がそうならないように、急き立てられるように近代化を進めます。当然、軍隊はその急先鋒で、急速に西洋化されたので、明治初期では異彩を放っていたはずです。実際、街の人々は多くが和服で、髷を結っている人もいて、軍人たちは浮いていました。

妖怪たちも浮いていたので、浮いている同士ですが、妖怪は時代から置き去りにされつつある存在で、逆に軍人は時代を先取りしすぎている存在です。その両者がすれ違った、うたかたの時間が舞台なのでしょう。面白いと思いますね。

伝奇物として、戦闘がスパイスになるでしょうけれど、メインはラブストーリーでしょうか。シリーズ構成が岡田麿里さんということで、ture tears, とらドラ！などラブストーリーに定評のある方なので、期待しています。 今回も、ざくろの気分の浮き沈みが面白かったですね。意外に早くデレたなと思ったら、そういうことかと。

わざわざ「改暦したての世」とあるのは、暦が重要な要素なのかな。劇中でも、暦に言及するシーンがありました。

時代設定といい、キャラクタといい、楽しめる作品になりそうです。感想もなるべく書きたいですが、『ヨスガノソラ』もあるので悩むところです。今期は豊作だな。

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