メルクマール

よく言われることですが、普通、リアル妹は恋愛対象にはならないでしょう。たぶん遺伝子レベルでそうなっているから。近親相姦は遺伝子の生存戦略として不利だからです。　妹とは、幼い頃は一緒に遊んでいたけれど、中学くらいからはあまり話すこともなく、空気のような存在でした。

一方、リアルに妹がいると、妹キャラには萌えないという人もいますが、そんなこともないですね。妹キャラ好きですよ。僕の中では、リアルの妹と、２次元の妹は別の存在で、キリンと麒麟のようなものです。

そんな兄と妹の関係が、実感としてあるので、この作品がどうやって兄と妹の恋愛話に持って行くのかが興味がありました。余程のことがないと、そうはならないと思うからです。

なので、桐乃がカミングアウトしてからの展開は、なるほどと思いましたね。これは「余程のこと」でしょう。親に隠れて秘密を共有し、しかもその内容がエロいときているので、背徳感が高じて、うっかり道を外しちゃうこともありえるかもしれません。

京介の、妹に対するテンションの低さは、リアルだと思えます。あんなもんだよなと。そんな彼が、どう変わっていくかが楽しみですね。

”成人向けゲーム”が好きの人は、人に勧めようとする傾向がある気がします。友人から「これを貸してやろう」と勧められたことは一度ならずあり。　「その手のゲームが好きなことに後ろめたさがあるが、だからこそ良さを分かって欲しい」　という気持ちがあるのでしょう。エロだけじゃなく、内容がいいんだよ！と。

桐乃も、そういう気持ちでしょうね。内容が好きでやってることを分かって欲しいから、兄にプレイを強要するのでしょう。プレイしたら良さがわかるはずだと。今のところ、それ以外の他意は無いと思えます。でも「兄妹で妹ものをプレイする」状況が異常であるには違いないですが。

いろんなものが実名で登場していました。”プレステ２”とかは、普通はぼかすのですが。アキバblogなんて言葉も。うちのブログは、アキバblogさんからリンクされることがあるので、桐乃に見られたりしてるのかなとちょっとドキドキ。

”オタク文化”をテーマにしているので、それをなるべくリアルに描こうという趣旨で、実名なのでしょう。オタク文化ウオッチとしては、『乃木坂春香の秘密』がそうでしたが、あれをさらにディープにしたものになるのかな。

インパクトのあるキャラクタと展開で、今後が楽しみです。兄と妹という、近くて遠い関係が、どう変わっていくのかが見所でしょう。

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