オペラとテロの対比が、美しくも血なまぐさいストーリーでした。GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- 第9話 「賢い蛇 純真な鳩」 のレビューです。
オペラといえばイタリアですよ。オペラのアリアを耳にする機会は多いと思いますが(CMやBGMとかでも)、ほとんどがイタリア語です。モーツァルトはオーストリアの人ですが、オペラはもっぱらイタリア語で書いてたりします。イタリア語の響きがオペラに合うのでしょうね。
ビーチェが爆薬を匂いで見つけていましたが、実際に軍用爆薬には匂い(爆発物マーカー)がつけてあります。 テロなどで使われても発見しやすくするためですね。 空港には、そのための探知機や犬がいます。ビーチェは犬みたいなやつだな。
あのテロリストが隠していたのは、プラスチック爆薬のセムテックスでした。ジャンは「軍でしか入手できないはず」とか言ってましたが、実際にはセムテックスは入手しやすいのでテロリストの愛用品です。軍の横流し品であれば「C-4」とかにしておいたほうがリアルだったと思いますね。
以上、うんちく終わり。
担当官は総じて、義体に対して恋愛感情を持っていないようで、それはこの作品のいいところです。ジョゼは、亡くなった?妹に対する贖罪の気持ちで、ヘンリエッタと接しているようですね。 それは不誠実なんじゃないか、と思い始めたジョゼだけれど、「蛇のように打算的な行動であっても、鳩のように純真な真心から出たものであれば、それでかまわない」という言葉に救われたようです。
テロとの戦いのむなしさ、がこの作品を貫くテーマですね。タイムリーだとは言えます。「一人のテロリストを殺すと百人のテロリストを生む」、と言いますが、かといって、爆弾テロ犯を放置するわけにもいかないし、難しいところですよ。 ジャンやジョゼも、憎しみの連鎖に囚われてしまっているようです。
戦闘シーンが3回もあり、それなりではありましたが、もうちょっと動きが欲しいな。 倒した敵を振り返りもせずに去っていくヘンリエッタのカットは、良かったと思います。
そろそろ、本筋のピノッキオ編の戻るのでしょうか。あの連中が好きなので、じっくり描いて欲しいところです。
どうやら関係ないところにTB貼ってしまったようで申し訳ありません!自分が送ったバンブーのTBは消しでお願いいたします・・・。
レビュこそしてませんが「GUNSLINGER GIRL」 一応見てますよ!
>「C-4」とかにしておいたほうがリアルだったと思いますね
アレじゃないですか?
C-4だと探し出すときの壁破壊シーンで危険だから。とかw 自分はそこまでミリタリーに詳しくないのですがどうでしょうか?
>もうちょっと動きが欲しいな。
同感ですね!
自分としては物足りないというより、勿体無いというほうが正直な意見です。
久々の銃撃戦や、暗殺行動なのに!
トラックバックミスは気にしないでください。気我付いたら消しますので。僕もしょっちゅうやりますw
C-4とセムテックスは、似たようなものだと思います。ただ、イタリア軍からの横流しだとしたら、C-4のほうがリアルかなと。
プラスチック爆弾は、叩こうが燃やそうが爆発しないそうですよ。
いろいろ勿体無いとは、僕も強く思います。特に1話が勿体無い。作画も勿体無い。脚本や世界観は、いいものがあると思っているのですが。