メルクマール

スズの「つま先立ち」で、『巨人の星』を思い出しましたよ。ジャイアンツの練習を見学に来た星飛雄馬は、二軍の選手が宿舎からグラウンドまで走って移動しているのを見て、さすがだなと感心します。一方で、一軍の選手はバスで移動しているのを見て、あっちは楽そうだなと言うのですが、

父親の星一徹は「ばかもの！」と一喝します。よく見ろと。実は全員、バスの中でつま先立ちしていて、これも過酷な練習なのだと。すごいなージャイアンツの選手。スズもすごい。

このところ、自虐ネタが増えてきたように見えます。シノが胸が小さいことや、スズが背が低くいことを、自分でネタにしている。これはワンパターンになりやすいですが、キャラに親しみを持たせる働きはするでしょう。

どちらも、それほど気にしなくていいと思うんですけどね。それぞれに需要はあるし。他が完璧なので、少ない欠点が気になるのでしょうか。スズは内心では、ナイスバディになって男を悩殺したいと思っているようですが、そのイメージがマチコ先生みたいな”子どもが考えるお色気”なのが笑えます。

マリアはこれといったコンプレックスが無くて最強のように見えますが、貞操帯をしているあたり、家の事情がいろいろあるみたいで、そのうち語られるのでしょう。

シノが、津田をフォークダンスに誘うシーンがいいですね。普段はハキハキしているのに、いつになく自信が無さそうな様子が。津田は「ま、これもいいか」とか言っていますが、もっと有難がれよと。いつもシモネタを聞かされているので、女子に対する幻想が薄れているのでしょね。よくある「鈍感主人公」ではなく「不感主人公」と言えます。これでは恋愛が進展しそうにはないかな。

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