メルクマール

僕が新卒で入社した会社には、研修センターに2週間カンヅメにされる新人研修があったのですが、そこには『鬼教官』がいました。集合が遅いとかちょっとしたことで大声で怒り、ヤクザみたいでとにかく怖い。それでなくても、社会人になったばかりでいろいろ不安なわけで、心理的にかなりきつく、ピリピリした雰囲気でした。

でも研修の最終日、その『鬼教官』が素顔を見せて、実は普通に温和な人であることがわかるんですね。要は演技だったわけで。僕は「おおかたそんなところだろう」と思っていけれど、周囲の人はけっこう、「○○さん、めっちゃいい人やん」とか感動していて、泣いている人もいました。

これは、マインドコントロールのテクニックです。厳しくして緊張を強いたところに、ふと優しいところを見せて、その落差で心をつかむという。　DV男やヒモ男と別れられない女性というのも、マインドコントロールにハマっていると言えるでしょう。　酷い目にあっているのに、時々は優しいから離れられなくなってしまう。

『O嬢の物語』という小説は、ハードなSM描写があるのですが、文学作品なので図書館にもあったりします。フランスの高名な女流文学者が匿名で書いた（と死後明らかにされた）そうで。　中学生のころドキドキしながら読みましたが、その時は、酷い仕打ちを受けた女性が、なぜ男を愛するようになるのかわかりませんでした。でも今なら、そういうこともあるのかなと思えます。

純一は紗江に「教官」と呼ばせてトックンしていますが、その厳しさと、合間に見せる優しさのギャップで、紗江の心をつかんだのでしょう。純一に厳しく命令され、それに従うのに慣れ、自分で考えることを放棄しているので、「なぜ水着なんだろう」とか思わないのです。純一はそう意図したわけではなさそうですが、完全にマインドコントロール状態ですね。

女性をこんなふうに支配してみたいというのは、男の夢の一つなので、なかなか楽しんで見られました。紗江は普段はおどおどしているのに、純一の命令には「ハイッ」と積極的に従うのがとてもよい。

ドクターフィッシュは、山中湖のそばの「天恵」という温泉にあって、やったことがあります。小さな口でパクパクと、まさに「アマガミ」される感覚でした。魚だけどね。

当初は純一が強引に紗江に接近していましたが、ここにきて、むしろ紗江のほうが積極的なようです。「ニブチン」な純一に対して紗江はどう出るのか、楽しみですね。

「ゲームが完成したが、Ｚ指定を受けたので投資が回収できない」というのは、原作ゲームからあるのでしょうか？　ゲーム開発者には切実な話ですなぁ。家庭用ゲームのレーティングですが、Z指定されると18歳未満に売れないし、それだけでなく、ショップで売り場を分離する必要があり、ポスターやCMなどプロモーションにも制約があるので、売上にかなり影響があるようです。

アマガミのゲームはCERO C（15歳以上）ということで、下着までは無いが、キスなどラブシーンはあるって感じかな。シナリオを追加したPSP版が出るそうですが、変態紳士すぎてZ指定されないようにしなければ。

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