メルクマール

津田のエッセイは、どういう内容だったのでしょうか。たぶん、捨て猫は登場するのでしょう。　感情移入する対象が、三者三様なのが面白いところで、シノは捨て猫に、マリアは猫を助ける男に、スズは猫を拾った女性に、それぞれ感情移入して泣いています。性格が出ていますね。　人それぞれにイメージを膨らませられる文章を書くとは、津田君の才能は大したものです。

シノの借り物競争のお題は、何だったのでしょうか。恥ずかしがって言いませんでしたが、もしシモネタであれば、むしろ率先して言うはずですから、ガチで照れくさい内容だったのでしょう。シノは、エロには積極的だけれど、恋愛事には奥手なのでした。

スズは、「適当にやる」と投げやりに言いながら、リレーはすごく頑張っていました。みんなで繋いだバトンだから、なんとしても一位になる！という気持ちだったのでしょう。クールなようで、実は誰よりも熱いハートを持っているのでは。　スズがクールな（冷たい）言動をするときは、本心は違うと考えたほうが良さそうです。

この件といい、シノの借り物競争のエピソードといい、珍しくオチがありません。ギャグだけでなく、恋愛ものの要素を少しづつ入れているのでしょう。

津田は根が真面目なのか、あるいは普通に楽しいのか、体育祭の運営の仕事を熱心にやっています。最初のころの無気力な様子からはずいぶん進歩しました。生徒会とそのメンバーが、彼の中で大きな存在になっています。

心地良い疲労を感じつつ、「結構楽しかったな」と感慨を漏らすのはいいシーンでしたが、「次回予告」でぶち壊しでした。バラエティー番組みたいな、自己主張しすぎなテロップは興ざめで、あれが無いほうが面白かったと思いますね。

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