メルクマール

アバンは、エアフォースワン（大統領専用機）の中の出来事でした。大統領が死にそうだから、今のうちに核を撃つべしという”規定”があるような話ですが、本当にそんなのがあるかは疑問ですね。　有事の際、副大統領は大統領とは別行動する決まりになっていて、大統領が死亡した場合は核発射コードは副大統領に委ねられます。その次は国務長官。

ハリウッド映画であれば、ここで大統領が銃を取って大活躍するのでしょうけれど、あのままゾンビ化してしまうのかな？　ゾンビになった大統領を撃てるのだろうか。

Ａパートの最初のほうでは、小室たちはリラックスした雰囲気でした。ゾンビの姿が見えないし、武器を豊富に手に入れたしということで、「これで勝てる」という気分になっていたのでしょう。

でもナポレオンは、「最も大きな危険は勝利の瞬間にある」と言いました。 勝ったと思って気が緩むと、周囲への警戒がおろそかになりがちだからです。敵に追い詰められたと見せかけて、伏兵で反撃する、という作戦は効果的ですが、それはその心理を利用しています。

小室たちも、気が緩んで雑になっていたために、ゾンビの群れに入り込み、追いつめられることになってしまいました。ゾンビは、数が少ないうちはそれほどの脅威ではないけれど、大群になるとやはり恐ろしいですね。前半のハイキングのようなお気楽さと、後半の絶望的な状況との対比が効果的です。　ナポレオンはこうも言っています。「華々しい勝利から没落への距離は、ただ一歩にすぎない」

この状況では、思いきってクルマを捨てて、ワイヤーの向こう側に逃げるべきだと思いますが、追い詰められていたのでその判断が出来なかったのでしょう。向こう側が安全とも限らないし。

沙耶の母親に救われましたが、小室は毒島先輩と取り残されることに。以前は麗とだったし、前回はありすとでしたが、そういう「女の子と二人で取り残される」シチュエーションは定番でしょうね。

今回、レイアウトが面白いシーンが多かったと思えます。女子が着替えている後で、小室とコータが会話しているシーンとか。小室と麗が話すシーンで、かぶさってくる麗の顔を見上げるカットとか。疾走するハンビーを真上からとらえたカットとか。
戦闘シーンの動きも良かったし、大量のゾンビには迫力がありました。映像的にも見どころの多い回でしたね。

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