メルクマール

家長カナは、スーパーマンにおけるロイス・レインの役かなと思っていました。ロイスはスーパーマンに惚れていて、変身前のケントは冴えない男だと思っています。　でもカナは、”変身前”のリクオのことも大いに気になっているようですね。気弱になったときに顔が浮かぶくらい。一方で、”変身後”の夜リクオに対しては、今回は惚れてるというよりは畏怖を抱いているように見えました。昼リクオと夜リクオに対するそれぞれの思いが、彼女の中でどう整理されるのでしょうか。

前回、昼リクオでありながら、夜リクオの長ドスを手にしていたので、あれは昼リクオと夜リクオの中間的な存在なのだろう、と書きました。今回はさらに、頭が夜リクオで体は昼リクオのまま？の状態がありました。夜が深まるにつれて、段階的に変化したということでしょうか。　この戦闘シーンでリクオが逆転するところは、わりとあっさりしていて、もっと描写にケレン味が欲しかったところではあります。

ここで、１話の冒頭につながるわけですね。あれは過去の話だと思っていたのですが、時系列シャッフルだったのか。１話を見返してみると、カナとつららが寄り添って寝ているカットがちゃんと入っていました。

総大将ぬらりひょんは、牛鬼の裏切りを知りつつ、リクオに任せるという判断をします。彼はまだ、どこかで牛鬼を信じているのでしょうね。リクオを葬りたいなら、闇討ちでもなんでも手段はあったはずで。ホームグラウンドに誘い込むという、あからさまに疑われる手段を取ったということは、何らかの意図があるように見えます。それを知るには、リクオに任せるべきだという考えでしょう。自分が乗り出すと、彼の裏切りにケジメをつけるしかなくなってしまうので。

カナの真意も牛鬼の真意もつかみ所が無いわけですが、次回にスッキリすることを期待しておきます。

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