メルクマール

この手の「期せずして同室で寝ることになった」というエピソードでは、男が「襲うのではないか」と疑われるのがパターンですが、津田君は全く疑われておらず、全幅の信頼を得ているようです。それはそれでどうなん、とも思いますが。

それだけの信頼があるから、シノやマリアはキワドイことを言えるのでしょうね。津田のことを、あまり生々しい”男”だとは見ていない。水着を見られて恥ずかしがる、という様子も無いですし。　それはちょっと、男として淋しいことかもしれません。

ギャルゲーとかに詳しいようなので、お約束の「まちがえて男の布団に入る」を意図的にやるかと思ったら、そういう様子はありません。生徒会の行事として来ているので、そこは節度があるのでしょう。

でもやはりお約束は外せず、寝ぼけて津田の布団に入り込むわけです。そして気づいたときには大慌てしていて、「この機会にいろいろやってみよう」という度胸はありません。エロトークは得意でも実はウブ、というキャラですから。

それにしても、津田の方こそ、何もしないとは不甲斐ないものです。そもそも、生徒会の女性陣を異性として意識するシーンがほとんど無いわけですが、さすがに腕枕しているのに気づいたときは顔を赤らめていて、貴重なシーンでした。こういうことの積み重ねで、意識するようになるのかもしれません。

今回は、典型的なラブコメのパターンだと言えます。海水浴→お泊り→ハプニングという。でも、あまりラブコメにならないのは、登場人物がみんなウブだったり淡白だったりすぎるからです。ここから進展するのかは興味深いところですが、アニメのシリーズでは無理かなぁ。

今回はランコが面白かったですね。演出もいいんだけど、やはり新井里美さんの演技がいいな。『迷い猫オーバーラン』のメイドさんも面白かったのですが、こういう芸風の役が定着するのかもしれませんね。

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