メルクマール

篝が羽化する話、なのは分かっていたのですが、なかなかいい雰囲気だったと思えます。皆人が初めて、自分から積極的にキスしたのでは。能力の暴走から救うためとはいえ、大胆な行動であり、彼がかなり成長したことがわかります。

また、それに反応して、結や月海がパワーアップしていました。美哉は「面白いことになった」と言いましたが、嫉妬心によって力が強まることを想定して言ったのでしょうか。セキレイはアシカビとの愛の力によってパワーアップするようなので、”嫉妬”も愛の一つの形とは言えるのでしょう。

結はいつもニコニコしているけれど、心の底には黒い嫉妬心があったらしい。月海のように怒らないだけに、むしろ怖いです。”クマ拳”は強力だったけれど、こういう形で力を発揮するのは、はたして良いことなのかどうか。 フォースでいえばダークサイドですよね。うまくコントロールできないと、ヤバい方向に行きそうです。

『婚グ（くなぐ）』って珍しい言葉だなと思って調べてみたら、男女の交合、つまりセックスのことであって、結婚の意味は無いようです。なるほど、「女が昏い（くらい）ところにいる」という漢字だな。　 つまり羽化させるための行為は、たとえキスであっても、セキレイにとってセックスも同然なのでしょう。結たちがその現場を見せられて、強く嫉妬するのは当然か。

ともあれ、これですべてのセキレイが羽化したということで、物語は新たな段階に入るようです。でも結局、”未羽化のセキレイ”を狙って集まってきた好戦的なアシカビは、御子上と柿崎（氷峨の手下）だけでした。他のアシカビにあまり戦意が無いとしたら、バトルロイヤルは盛り上がらないわけですが、御中はどんな策を巡らせるのでしょうか。

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