メルクマール

セキレイ計画は、セキレイたちが最後の一人になるまで戦うというゲームです。その通りに進むとすれば、皆人のセキレイたちも互いに戦う運命にあるはずで、大家さんが「佐橋さんがセキレイを増やすのは残酷なことだ」と言っていたのは、そのことでしょう。

似た設定のデスマッチものである『舞-HiME』では、仲間だったヒロインたちが、互いに戦わなければならない状況に追い込まれていくドラマでした。この作品もそうなるのかな、と思って見ていたのですが。

でも松は、違うビジョンを持っているようです。皆人が、セキレイを仕組まれた運命から救い、このゲームを終わらせてくれる、と信じている。周囲の人からは一笑されていましたが、松はそこまで皆人を評価しています。

『舞-HiME』では、ヒロインが精神的に追い込まれていくのですが、『セキレイ』では皆人がいることが違いなのでしょう。月海は、以前は戦うことしか考えてない感じでしたが、今回は仲間のことを案じていて、あれも皆人の力だと思えます。彼の力で、セキレイ同士が殺し合う運命を変えられるかどうか、というドラマになりそうですね。

そうなると、皆人と御中との対決ということになるのだけれど、そうなった時、御中の側近である皆人の母親はどうするのだろう。今回、彼女は篝の身をずいぶん心配していました。彼女はセキレイ計画を推進する立場のはずだけれど、セキレイ同士が殺し合うことに、本当に賛成なのか、あの様子を見ると疑問に思います。彼女の動向に注目しておくべきでしょう。

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