メルクマール

シノの「シモネタ全開なのに、実は純情」というギャップが良いのだと前回書きましたが、今回の様子をみていると、シノは純情だけでなくて、いろいろ世間知らずみたいですね。少なくとも”如才ない”とは言えない。

津田の家に見舞いに行ったときに、妹は明るくあいさつしていたのに、シノは固まっていました。そもそも緊張していたのと、こういう場合に何を言えばよいのか分からなかったのでしょう。

アリアが恋愛相談？をしてきたとき、シノは校則をたてに頭ごなしに否定しようとして、津田にたしなめられていました。恋愛沙汰には全く縁が無かったようです。「異性を意識する」ということさえ無かったのかも。ずっと女子高だったのでしょうか。

生徒会長という権威と、”シモネタ好き”というキャラが通用するシチュエーションでは、活発に発言できるのだけれど、そこから外れたアウェーでは、どうしたらいいのか分からなくなってしまう。たぶん箱入り娘で、人生経験が狭いのだと思えます。だからアリアとも気が合うのでしょう。　パソコンにあれだけ初心者なのも、親の教育方針で家では触らせてもらえないのでは。

いまどき珍しい純粋培養のキャラで、こういうキャラだから、きわどいシモネタも許される気がします。そういう意味で、バランスのとれたキャラなのでしょう。

シモネタが多いのだけれど、なかなか鋭い観察眼に基づくギャグもありますね。プールの濡れた跡でおしりの大きさがわかるとか、ショートのほうがブラ透けが見えるとか。学校生活を描写することに、何げにこだわりをもった作品だと思えます。

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