メルクマール

西尾維新の『猫物語』に、「（赤毛のアンに登場する）マシュウは勝ち組」という話がありました。マシュウは引っ込み思案で、女性は特に苦手で、家と畑からほとんど出ないのですが、妹とずっと一緒に暮らしていて、可愛い女の子を養女にします。まぎれもない勝ち組で、世の引きこもり男子の希望である、と。　そんな風に考えたことは無かったな…

ミネットも、「俺の嫁」というよりは「俺の娘」と愛でるキャラなのでしょう。レスターはすっかり父親の心境のようで、ミネットの”はじめてのおつかい”を、ハラハラしながら見守る様子に共感できました。

僕にとっての”俺の娘”は、カードキャプター・さくらのさくらですね。ああいう天真爛漫な娘が欲しいなぁと思ったものでした。ミネットも、それに通じるものがあるでしょう。”嫁”としては、ツンデレとかクールとかもいいですが、”娘”はやはり天真爛漫な、元気なキャラがいいですね。　「ほえー」とか言うのも、さくらとカブるな。

ミネットは今後、話の本筋で重要な役目をすると思われるので、キャラクタに感情移入させる今回のようなエピソードは必要でしょう。これまでイマイチ影が薄かったのですが、出番が増えてくるのかもしれません。

ミリアムも、アバンから登場だったので、今回だけではないのでしょう。ややミネットとは対称的な、影のあるキャラでした。

街の様子を描写する回でもあり、人々との交流にほのぼのしたし、いろんな場所が描かれて観光的に楽しめました。”中央広場”は、聖堂などの建物に囲まれた石畳の広場で、ヴェネツィアのサン・マルコ広場がモデルだと思えます。

なにげない日常のひとコマ、でしたが、気楽に楽しませてもらいました。こういうのが、この作品の持ち味なのでしょう。

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