メルクマール

長く使った道具などに、魂が宿って神様になったものを”付喪神”（つくもがみ）と言います。こういう考え方は、西洋にはあまり無いみたいですね。　”妖精や悪霊が物にとり憑く”という伝承はあるけれど、それはあくまで”外”から魂が入り込んだわけで、物に自然に魂が発生するという付喪神とは違うと思えます。

機械音声でしゃべる自販機は、日本では昔からありましたが、西洋人には違和感があったと聞いたことがあります。「機械に”ありがとうございました”とか言わせるなんて、失礼じゃねえ？」という。　機械がしゃべるのは気持ち悪い、という感情があるみたいですね。　日本人がそんなふうに思わないのは、物がしゃべっても不思議はないという”付喪神”の観念があるからかもしれません。（近年は、目が不自由な方への配慮もあり、しゃべる自販機は西洋でも増えているようですが）

今回、モンテッキアが喋れるようになりましたが、そもそもモンテッキアには魂があったのでしょうね。レスターが心を込めて作って、体が弱かったカリーナに贈り、それをカリーナが大切にしたことで、”付喪神”的なものが宿ったと。レスターのカラクリは、それに言葉を発する力を与えたということなのでしょう。　さっそくモンテッキアは、カリーナの日常をバラしていました。カリーナは毎晩、何をしているのだろう？

今回はカリーナとレスターの馴れ初めもあり、完全にカリーナ回でした。そもそも、カリーナが主役じゃないかと思えるくらい目立ってますからね。レスターも、あまり他のヒロインは眼中に無いようです。二人のカップリングは定まっていて、その初々しい様子を眺めるアニメなのでしょうか。それはそれでいいかも。ミネットは二人の娘だな。

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