メルクマール

1話の印象は、とにかくシモネタの連打でクドいなぁというものだったのですが、2話はシモネタ以外のギャグもあり、それがわりと面白かったので、だいぶ印象が良くなりました。

特にオタクネタが、個人的にツボで。「好きなイベント」の話とか、「二ヶ国語が話せる」話とか。このあたりは、『生徒会の一存』のノリにも近いと言えます。

タカトシが、ツッコミ役としては弱いと思っていたんですね。ツッコむというよりはボヤいているだけで、仕方なくシノなどは自分でボケて自分でツッコンでいるという。でも、彼はあれでいいのかもと思えてきました。

今回を見る限り、シノのボケにアリアがツッコんで（あるいはその逆で）、タカトシがボヤく、というパターンが出来ています。例えばアリアの「出生の秘密」発言に、シノが「アウトドア派なんだなぁ」と反応し、タカトシが「会長、ツッコミがなっちゃいないよ・・・」とボヤく、など。

タカトシがああいうローテンションなボヤキキャラなのは、彼を視聴者（読者）の分身にしたいからではないかと。　RPGで、しゃべりすぎる主人公キャラは自分の分身だと思いにくいものですが（だからドラクエの主人公は一切しゃべりませんが）、それと似ていて、アクティブにツッコむキャラは自分の分身とは思いにくいでしょう。

タカトシは、女の子たちがキャッキャとシモネタなどで盛り上がっているのを見ながら、ボソっと論評を加えるわけで、それは視聴者の視点そのものだと言えます。今回、生徒会の女の子たちへの親しみが急に増して、以前から知り合いだったような気分になったのは、その効果があるように思えます。

そんなわけで、この作品が楽しめる気になってきました。作中では時間が経過しているようなので、それに伴うイベントや、成長テーマを描いてもらえると、さらに楽しめるものになりそうです。

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