メルクマール

ドコモのラジオCMは面白いんですが、これの”失恋編”が特に好きですね。こちらで聞けます。→ファミ割MAX50「失恋」篇

彼女にフラれたばかりの男の携帯に、家族から次々と失恋をからかう電話が入るという内容。　これの”じいちゃん”が良くて、「フラれたらしーのー。おじーちゃんもな、おばーちゃんに何回もフラれて、5回目でやっと付き合ってもらえたんじゃ。あと、4回頑張れぃ。」 といって電話を切り、男は切れた電話に向かって「じいちゃんスゲー！　じいちゃん！」と叫ぶのでした。

男としては、何回もチャンレジした”じいちゃん”のガッツに感動すると共に、それが無かったら今の自分は存在しないかもしれない、という二重の畏怖の念に打たれたのでしょう。思わず叫ぶのも無理ありません。

タイプがどうのとか言いますが、実際の恋愛では、あんまり関係ないと思えます。はるかも”好みのタイプ”が何なのかよく分かっていないようで。ただ、自分のことを引っ張ってくれるような男に憧れているのは確かでしょうね。というか、女性の大半はそうなのでは。なので、多少強引に行くくらいでちょうどいいのです。

でも純一は、はるかに引っ張り回されていますね。それに乗せられているうちはダメでしょう。前回のラストで告白したのも、明らかにはるかから誘っていたので、「乗せられて告白した」にすぎません。はるかも「してやったり」という顔をしていました。

でも、今回の告白は不意打ちだったようです。はるかは告白されるのは慣れているけれど、一度振った相手から告白されたことは無かった。なので、純一から告白されることはもう無いと思っていたのでしょう。でもその予想に反して、純一が想いをぶつけたことで、初めて、はるかの余裕に綻びが生じました。いつもの軽妙な受け答えは影も無く、しどろもどろで、素が出てましたね。　

キスをしたのは、そうやって一本取られたお返しでしょう。これでまた優位に立ってやる、という。だから純一としては、必要以上に喜ばないほうがいいですね。まだデレたとは言えず、あれは”逆襲”です。剣道で言えば、三本勝負でお互いに一本取った状態で、ここから畳みかける必要があるでしょう。

はるかという女の子は、ちょっと変わっているのは間違いないようです。いろんな部活に入っては辞めるを繰り返したのは、なぜでしょうか。人間関係の問題とか？　実は”みんなの人気者”でいることに疲れている？　いろいろ想像できますが、なんとなく危うさがあるんですよね。「深夜番組を見ていて寝不足」という言い訳は前回もしていましたが、本当なのかどうか。今後何か描写されることでしょう。そういう彼女の内面を理解することが、純一には必要なはず。まだ表面的なところしか見てないですからね。

そんなわけで、二人の初々しい恋愛を眺めて、ニヤニヤしてしまった回でした。純一君は、高嶺の花にアタックして頑張っているので、応援したくなるのです。

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