メルクマール

何がいいって、恋愛にきっちり決着を付けたことですね。昨今、原作付きのアニメはコミックスやラノベの販促物という扱いで、ストーリーの途中で終わってしまいます。エピソードにはそれなりに区切りを付けるのですが、恋愛関係にはあまり進展が無いのが普通で。

でもこの作品は、きっちりと告白で締めました。「俺はまふゆのおっぱいだだから好きなんだ」は、 一般的にはどうかと思えるセリフですが、サーシャの言葉だから重みがあります。彼としては最大級の賛辞で、精一杯の告白でしょう。そしてキスシーンまで。

ネックレスを預かったことで、サーシャはまた帰ってくると、まふゆは確信したのでしょう。彼女らしい、爽やかな別れのシーンでした。

サブタイトルは、『モーゼの十戒』の「汝、姦淫することなかれ」をもじっているのかな。まぁ、別れの授乳シーンは、傍から見れば立派な姦淫です。

Cパートは、2期への布石ということでしょうか。あれはサーシャの女装？　華がすっかりエージェントになっているのも気になります。2期が見たい！と思ってしまいますね。

全体として、「おかしなことを、くそ真面目にやる」というタッチで貫いていて、オリジナリティになっていました。サーシャの中二病丸出しなセリフ、授乳シーン、そしておっぱいにまつわる名言の数々。特におっぱいトークは、次第にエスカレートしていき、ついに鳳さんまで。　まふゆも今回はおっぱいおっぱいだし。

”元素を操るクェイサー”という設定によるバトルも良かったのでは。理科の勉強になるアニメだし、バトルシーンの演出も良かった。というわけで全体に好きなのですが、残念なのは規制ですね。「ディレクターズカット版」があるとはいえ、話の流れや演出を台無しにする規制はやりすぎで、もっと緩やかな規制で済むように元の映像を工夫するべきではないでしょうか。　この規制のおかげでDVDが売れちゃうとしたら、悪い前例になりそうで心配です。こんなのばっかりになったら困る。

とはいえ、やはり、売れて2期をやって欲しいところですね。幼児退行したサーシャはあまり好みではなかったけれど、お嬢様学校に潜入するサーシャには興味あるぞ。キャラクタが魅力的な作品でもありました。

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