メルクマール

炭素と水素のクェイサーが登場。どちらも強力そうですね。しかし、「ダイヤモンドの単分子ワイヤー」というのはどうなんだろう。”ダイヤモンド”は炭素原子が立体的に、がっちり共有結合している”結晶”なので、”ダイヤモンド分子”とはあまり言わないし、”単分子”と言われてもピンときません。”すごく細い”と言いたかったのでしょうけれど。それよりも”カーボンナノチューブ”（炭素の繊維状の結晶）と言った方が尤もらしい気がしますが、”ダイヤモンド”のわかりやすさを取ったのでしょう。

余談ですが、ダイヤモンドは”この世で最も硬い物質”と言われますが、理論的には、炭素と窒素の結晶体である”立方晶窒化炭素”のほうがさらに硬いと言われています。まだ、ごく微量しか合成できない”夢の物質”なのですが、クェイサーなら作れるのかもしれないなと。そうしたら最強かもしれません。

水素のクェイサーも強そう。水素は高温で爆発的に燃焼しますが、それだけではありません。水素原子は非常に小さいので、金属の原子間に入りこみ、金属をもろくする”水素脆化” という現象を起こします。サーシャのような金属使いには難敵かも。

人間関係がやや複雑ですが、４つの陣営があると考えてよいのでしょう。おなじみのアトス、アデプトに加えて、たすくたちの金剛宗？と、テロ組織のアンシャン・レジーム。　アデプトとアンシャン・レジームは手を組んでいますが、たすく達はどうするのでしょうか。サーシャ（アトス）の味方をする流れになるのかな。

ユーリは「彼らが三位一体を完成させれば、勝機はある」と言っていました。クェイサーの力は、重ね合わせてこそ初めて、真の力を発揮すると。三位一体ということは、クェイサーが３人必要なんでしょうけど、サーシャ、たすく、あと一人は誰でしょうか。やっぱカーチャなのかな。

その３人だとして、鉄・ネオジウム・銅の化学反応というのはあまり思いつきません。でもその組み合わせで加速器が作れそうです。原子を光速近くまで加速する装置ですね。元素は、”それより小さくは分解できない物質”という意味ですが、加速器ならば元素そのものを破壊できます。クェイサーに対しては、最強の武器になりえるのでは。

主人公が覚醒して無双状態、という決着はよくありますが、それよりも”仲間と力を合わせて倒す”という展開のほうが燃えます。カーチャをいかに取り戻すか、がポイントになりそう。今のところ、ノリノリでサディストぶりを発揮していますが、どうなるでしょうか。

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