メルクマール

紗奈が”おから”でゴージャスな夕食を作ったのは、「貧乏でも、工夫すれば楽しく暮らせる」と言いたかったのでしょう。　彼女は雅ヶ丘の連中と美咲の話を聞いていたはずで、自分のためにお金に釣られないで欲しい、という想いが込められています。

美咲は、それに気づいていないんですけどね。何かと鈍感な彼女ですが、特に「他人に気遣われる」とか「好意を持たれる」ことに鈍感なんだな。碓氷とのすれ違いも、その性格に起因しています。

紗奈は、これまでさほどキャラが立っていなかったと思うのですが、今回、淡白なように見えて、あれで姉のことをすごく大事に思っていることが伝わってきて、好感度がアップしました。彼女のエピソードも見たいですね。

全体的なストーリーは、まぁ予想通りという展開でしたが、五十嵐は思ったよりもダメな奴でした。周囲の人間を見下しているようでは、人の上に立つことは出来ませんね。逆説的ですけど。　

美咲はあれだけの事をされながら、取り乱しもせず、「星華高校生と会長としての私でよければ、いつでもお話を伺いましょう」と社交辞令を言ったのが良かった。　五十嵐は、美咲のことを”傷つけたい”という気持ちがあったはず。そうやって人を支配してきたのでしょう。でも美咲は「お前なんかに影響されない」ということを、態度で示したのでした。五十嵐のようなタイプには、この返しが一番こたえるはずです。やっぱカッコいいな美咲は。

でも五十嵐は、これによって一層、美咲への執着が強まったように見えますね。今後も絡んでくるのかな。美咲の秘密を知っているのが、気がかりなところです。

生徒会の”その他大勢”は、これまでもっぱら美咲に怒られる役でしたが、今回は美咲を慕っているところを見せました。美咲としても、ここまで慕われているとは思っていなかったはずで（鈍感だから）、今回のことで彼らとの絆も深まったのでしょう。

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