メルクマール

前にも書きましたが、碓氷君は恋愛には不器用なんですよね。女性にモテるようだけれど、モテすぎるせいで、まともに付き合ったことが無いのかもしれない。少なくとも女心はあまりわかっていません。

前回、キスされたり告白されたりしたせいで、美咲は碓氷を過剰に意識していましたが、碓氷はそれを「避けられている」と勘違いしたのでしょう。あるいは「困らせている」と考えたか。いずれにしろ、彼はあのキスを冗談にしてしまうことにしました。本当は、落とすチャンスだったんだけどね。美咲のようなタイプは、強引に来られると弱いのです。碓氷は強引なようで、あとひと押しのところで引いてしまう。

しかし、彼は何かとパーフェクトすぎるじゃないですか。イケメンだし、喧嘩が強いし、料理がうまいし、チェスもなぜか超強い。だからムカつくキャラにもなりかねないけれど、”恋愛に不器用”というギャップで、愛すべきキャラになっています。

碓氷君は彼なりに考えているつもりなのだけれど、美咲から見ると、急にマジになったかと思えば、おちゃらけた態度を取られたりで、からかわれていると考えるのも無理はないでしょう。二人のすれ違いは、前より大きくなったようです。

そこに新キャラの生徒会長登場。一見優しそうだけれど、実は強引だという、碓氷君とは正反対なので、美咲はきっとあのタイプに弱いはず。三角関係が面白くなりそうです。

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