メルクマール

野生動物は、雨の日はリラックスすると言われています。体力を奪われやすいし、狩り場に獲物もいないので、肉食動物は雨の日は休息にあてます。それにより草食動物も、雨の日は襲われる心配が少ないのでリラックスできるというわけです。　飼い犬など見ていても、確かに雨の日のほうが落ち着いている気がします。

人間も、野生動物だったときの記憶で、雨の日は気怠いのでしょう。そのリラックスした気分もいいものです。今回のけいおんは、そんな気怠るい雨の日のお話で、いつにも増して、なんの事件もない日常でした。

ハルヒの『サムデイ・イン・ザ・レイン』を思い出しましたね。あれも、事件の起らない雨の日の話。　
雨の日は、外の音が聞こえにくく、部屋も暗いことから、自分の周囲だけ世界が切り取られたような感覚になることがあります。その「心地よい閉塞感」と、その空間に仲間と一緒にいることの幸せ、が伝わってくるところが、『サムデイ～』と共通した印象ですね。

唯と憂が歌った『あめふり』は、「雨の日はとても楽しい！」という歌詞です。気怠るくも幸せな雨の日に歌うには、ぴったりな曲でしょう。見ているほうも、一緒に幸せな気分になれました。

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