メルクマール

梓の立ち位置が、とても良いと思うんですよね。先輩4人組のことは大好きだけれど、ちゃらんぽらんなノリにはついていけないので、若干距離を置いている。そしてその”距離”を、内心は淋しく思っているという。

今回は先輩4人が旅行に行って、梓は留守番なので、淋しさが少しづつ、彼女の中でウエイトを増していきます。友達と楽しく遊んだし、唯からはメールも頻繁に届くけれど、だからこそ、軽音部のメンバーが懐かしく思えて。

お揃いのキーホールダーのお土産をもらったことで、「5人組」として認識してもらえたのが嬉しくて、梓の心の中の”距離”が、あの瞬間はゼロになったのでしょう。その直後にオチはありましたが。

梓の4人組に対する距離感は、僕の心境にも近いのですよ。だから僕は、梓の視点で物語を見ていると言えます。そのことに、今回気づきました。制作者もそれは意識しているのでは？　1期の後半は、多くが梓視点だった気がしますし。

この作品の楽しみ方を模索している私ですが、”梓視点”に立つことをもっと意識すればいいのかもしれないな、と思いました。うん、今回は面白かったですよ。

それにしても今回の3人組、軽音部の次世代メンバーではという気がしますね。あとドラムが入れば4ピースバンドになるし、ジャズ研の彼女も便利そうなキャラで、名前が”純”と漢字一文字なのがヒロインっぽい。だとしたら、今回は重要な伏線だったのかも。気が早いかもしれませんが。

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