メルクマール

今後、こういう日常回が増えてくるのかな。いつもよりもコミカルに崩した絵が多くて、ややガチャガチャした印象がありましたが、これはこれで可愛くもある。三馬鹿シーンでの美咲のデフォルメ絵が、なんだかすごく好きで。　こういう回も、あっていいと思います。

女らしくない美咲と、男らしくない葵。似たもの同士にも見えますが、本質は正反対でしょう。美咲は、「女らしくなくても、自分らしければいい」と思っていますが、葵は「男らしくない自分」にすごくコンプレックスを持っていますね。可愛い服装が好きなことについて、実は引け目を感じていて、周囲の反応に過敏になっている。

女の子のフリをして男を誘惑するのは、「男どもを見返してやる」というコンプレックスから来たもので、マイナスの感情をぶつけています。美咲はそれを感じ取り、「自分を試すような真似をして、意地になるな」と怒りました。

でも女装については、早いうちに気づいていたけれど、とやかく言わないんですよね。「自分らしければいいんじゃない」ということで。そういう美咲のサバサバしたところが、葵に良い影響を与えて、”見返してやる”という情念ではなく、素直に自分を出せるようになれるのかも。　実際のところ、「実は男の子（娘）」ということでネットアイドルしたほうが、カルト的な人気が出そうな気がするな…

美咲は服装に無頓着で、それは彼女が恋を知らない、つまり拓海を異性として意識していないことを表わしています。それを感じ取ったので、葵は「あいつが可哀想に思えた」と言ったのでしょう。そんな美咲が今後変わっていくのかが、興味があるところです。拓海君がんばれ。

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