メルクマール

「人を楽しませるには、まず自分達が楽しまなければ」というのがテーマでした。学園祭を成功させることばかりを考えて、2-2の男子の悪ノリを力で押さえつけていた美咲でしたが、それではうまくいかないものです。

「自分達も楽しめる学園祭にする」という考え方に切り替えることが必要で、それを教えてくれたのは店長であり、碓氷でした。その結果、来客も楽しめる、よりよい学園祭になったようです。

このことは、やや不本意にメイド喫茶で働いていた美咲の、心境が変わるキッカケにもなるのでしょう。そうやって成長していくのですね。

つい「ご主人様」と言ってしまった美咲をフォローするために、とっさに”コスプレ喫茶の演出”ということにしてしまった碓氷の機転が憎いですな。1話ではひたすらツンツンしていた美咲の接し方も、だいぶ変わってきたようで。そういえば、「一日だけ俺のメイドになってよ」という件はどうなったのだろう。

店の裏手で、美咲がゴミ出しをするシーンが頻繁に入るのが印象的。華やかなメイド喫茶の表側に対して、裏手は普通の雑居ビルで、綺麗なものではありません。そこにいる美咲は、メイドの美咲と素の美咲の中間のような存在で、なんとなく危ういものがあります。碓氷は、そんな美咲を見て好きになったのだと思いますね。

この作品、1話を見てなかなか面白いなと思ったのですが、2話も安定していました。ストーリーがよくまとまっているし、コメディのノリが良く、なにより一生懸命な美咲がとても可愛い。OP曲も好きなのですが、あの曲のイメージ通りの、可憐で爽やかな青春ストーリーになりそうです。

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