メルクマール

この物語のヒロインは、やはりまふゆだと思うんですよ。なので、サーシャがまふゆのソーマを吸うのエピソードがあるはずで、それはどういうシチュエーションか、というのが以前からの注目点でした。

御手洗のサーシャへの恋心は、その伏線でしたね。一歩踏み出すには、やはり恋敵が必要でしょう。それを踏まえた上で、まふゆが人質になり、サーシャがピンチに陥り、まふゆがソーマを与える、という一連の流れは納得感がありました。まふゆの意識に、御手洗への対抗意識が無かったといえば嘘になるでしょう。

守るべき物が出来たせいで弱くなった、と言うサーシャに対して、それを強さに変えればよい、とまふゆは言います。その”強さ”の現れが、あの『鮮血の剣』でしょうけれど、それには、まふゆのソーマの力もあるはず。ソーマの質は、感情によって変化するそうで、アデプトの連中は、もっぱら恐怖や羞恥の感情を利用しています。まふゆのソーマには、サーシャへの想いが詰まっているはずで、それもきっとパワーになるのではないでしょうか。

サブタイトルでネタバレしていた感もありますが、サーシャは自らの血液で剣を作りました。確かに、血液には鉄分が含まれていて、赤い色の元であるヘモグロビンは鉄の化合物です。でも、人体の鉄分はの総量は高々5gなので、血液の鉄分はごく微量なんですよね。それを利用して剣を形作るのは、サーシャの本来の技量を超えたものでした。

サーシャの運命やいかに！と緊迫したヒキですが、次回は温泉回みたいですね…

ともあれ、なかなか盛り上がる展開で、良かったのではないでしょうか。サーシャとまふゆがさらに接近することを期待しています。

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