メルクマール

女の子にモテモテで、でもそれに気づかない主人公、というのはありがちなのですが、あまりそれが酷いと、「そんなに鈍感なんてありえないだろ」という違和感が拭い去れません。　でもこの作品の場合、明久はバカですから、それがコメディーになるんですね。 瑞希と美波のアプローチは次第に露骨になってますが、明久はバカなので徹底してすれ違ってしまい、女子はますますムキになる、という。

そんなわけで、今回はとても面白かったと思えます。シチュエーションが面白いわけではなく、小ネタの集合体ですが、繰り出すテンポやノリがとても良かった。絵コンテや演出の力でしょうね。

姉弟愛の話でもありました。明久はなんだかんだで姉が好きで、甘えていて、褒めてもらいたいと思っているのでしょう。なので、料理してあげようとするのを断られ、勉強しろと言われたときにヘソを曲げてしまった。そして、「見返してやる」と勉強を始めたわけです。

見返すことはできなかったけれど、彼の努力は姉に影響を与え、またその姉の努力が明久にも良い影響を与えました。良い関係なんだと思いますね。こういう家族がいるなら大丈夫だな、と暖かい気持ちになりました。

明久は周囲の女の子だけでなく、男の子全員とも噂されているようで、すごいハーレムを形成していると言えます。やはり「バカな子ほど可愛い」のでしょうか。BLネタが妙に面白くて困るわけで、このパターン（両刀ハーレム）は今後流行るんじゃないでしょうか。

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