メルクマール

これまでは、時間はほとんど進んでいなくて、池袋のある瞬間を、いろんな人の立場から切り取ってきたのですよね。平面的な、地図を作っていたと言えます。でも今回はそれとは逆に、「定点観測で時間軸を描写する」といった趣でした。静雄の小学生時代から現代までが描かれましたが、岸谷新羅や折原臨也もからんできて、彼らの子供時代もわかる仕掛け。

非常に丁寧に、様々な切り口で、物語の舞台を描いていると言えます。おかげで、最初は人物が多くて大変だなと思っていましたが、今ではみんな顔見知りで、彼らと一緒に池袋で暮らしているような気持ちになりました。ここまで準備したところで、ここからどんな物語を見せてくれるのか。

近所の書店に、デュラララ!!の等身大のパネルがあったのですが、静雄と臨也が描かれていました。やっぱ、この二人が人気なのかな。帝人が主人公じゃなかったのか？　来週は登場するようで、彼がいないと物語が進まない気はします。

セルティが、出番が少ないけれど存在感があります。なにげに、彼女が一番常識人なんですよね。チャットでも、「見た目で判断しないほうがいいと思いますよ」とか大人な意見を言ってたり。「池袋の良心」とさえ言えるのかも。

この作品、当初はオサレ系のアニメかなと敬遠気味だったのですが、オサレで猥雑で、どこかコミカルな世界が、とても心地よく感じるようになってきました。

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