メルクマール

緋鞠とくえすのことですが、境遇や性格が似てますからね。どちらも優人のことを子供の頃から知っていて、なにか約束があるらしい。武闘派で、問題を力で解決しようとする。しかも高飛車な美人でグラマーであると、かなりのかぶり具合だと言えます。

一方で、緋鞠はあやかしでありながら人間になりたいと思っているのに対して、くえすは人間なのに人間を超えた存在になりたいと思っている。このスタンスの違いは決定的でしょう。緋鞠は「人間とあやかしの共存」という優人の理想を理解しており、くえすはそれを否定しているわけです。

なので緋鞠が有利に見えますが、緋鞠は所詮、あやかしだという不利があるんですよね。何かのキッカケで、人の敵であるあやかしとしての本性が出てしまう。今回は、それをギリギリで抑制することに成功したようですが、爆弾を抱えていると言えるでしょう。

というわけで、なかなか見ごたえのある対決の回でした。動きもいいし、声優さんの演技にも力が入っている。音楽も良かったですね。この作品は、映像に合わせて曲を作っているそうですが、その効果が今回はあったかもしれません。

静水久が、なにげにいいなと。一歩引いたところから冷静に状況を見て、優人の力になっています。地味ながら存在感があると言えるでしょう。

一方で、凛子は賑やかしとしての役割しかしていません。何度か書いた気がしますが、彼女にも役割を与えて欲しいなと思うのでした。

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