メルクマール

特定元素を操るもの。　その分子振動と分子結合、電子の状態を操る力を持つ錬金師。

それが『クェイサー』だそうです。『震わせしもの』とも言っていました。アースクエイク（地震）などの”クエイク”から来ているようです。

つまり、電子レンジやIHの原理に近いのでしょう。電子レンジは水分子を、IHは鉄原子を”震わせる”ことによって、熱を発生します。『クェイサー』はランダムに震わせるだけではなく、その動きや振る舞いを操ることができるようですね。 錬金術師といえば、一般的には薬品などを調合するイメージですが、分子結合や電子をダイレクトに操作する、というのは面白い解釈だと思いました。

ちなみになんで陽子じゃなくて電子なの？と思われるかもしれませんが、電子の配置（特に一番外側にある最外郭電子）こそが、その元素の性質を決めるのに重要だからです。元素の周期表ってありますが、あれは最外郭電子の配置が同じものを縦に並べていて、だから同じ列の元素は性質が似てるわけですね。以上、理科の時間でした。

でもこのアニメを楽しむには、周期表を頭に入れておいたほうがいいかもしれませんよ。今回は、マグネシウムを操るクェイサーが現れましたが、今後、いろんな元素を操る敵が現れるのでしょうね。元素の特性に合わせた攻撃をしかけてきて、それにいかに対処するか、という戦闘になるとしたら面白そうです。教育的価値もある気が。　今回はマグネシウムだったので、燃えやすい性質が現れていました。  

全体的に、面白かったと思いますね。サーシャの中二っぷりがいい感じ。「俺に触ると怪我するぜ」的なセリフが許されるのは、中学生までか40歳以上（ちょい悪オヤジ）でしょう。

まふゆは、以前は理事長の養子？として何不自由ない生活をしていたけれど、理事長が行方不明になって没落し、それでも”おじさま”への恩返しのために燈を守らなければならない、という使命感が伝わってきて共感できました。彼女は今後、どのように物語に関わるのでしょうか。サーシャにダメ出しされたので、ソーマを与える役にはならないみたいだけど。

規制が激しくて、何が起こっているのかわかりにくいシーンが多々あるのは残念ですが。そこを差し引いても、今後が楽しみな作品です。

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