古典的なスペースオペラ。COBRA THE ANIMATION 第1話 『シバの鍵』 の感想です。
たまに誤解されているのですが、スペースオペラとは、”宇宙を舞台にした荘厳な物語”という意味ではありません。 西部劇を揶揄して”ホースオペラ”と呼んだことから派生していて、西部劇のような、”荒唐無稽なSF作品”という意味です。そもそもは蔑称ですが、宇宙活劇もののジャンル名として使われるようになりました。
スペースオペラのブームは米国では1950年代くらいまでで、”肌もあらわな美女”の挿絵がお約束(右の絵みたいな)。 それをそのまんまやっているのが、この作品です。連載されていたのは30年前ですが、その当時でさえレトロなセンスだったはず。今から見ればなおさらで、古典みたいなものです。金星に人が住んでいたりなど、太陽系が主な舞台?なのもレトロちっく。
つまり、全体的に”古臭い”のは、そういう味だと思うべきです。この作品を、現代の映像センスや演出テンポでやっても違うような気がして。一般ウケするかどうかは、また別問題ですが。
コブラは「ハードボイルドを気取るヤサ男」という感じで、セリフがいいですね。「手を頭の上に乗せろ。でないと乗せる頭が無くなるぞ」とか。ただ、裏返ったような甲高い声に、やや違和感があります。坂本真綾さんの”シークレット”は色っぽくていい。
ストーリーはまだ導入ですが、”古代文明が作った人工惑星”など、いかにもな設定が楽しそう。この作品の雰囲気にはたぶん慣れが必要で、まだ慣れてないけれど、引き続き観てみるつもりでいます。
ポチッとして頂けると励みになります!↓

日本のマンガがハリウッドで映画化ということが良くありますが、この作品ほどそのままでも上手く、ハリウッド映画化できそうな作品もないのではないかな。
トラゴンボールは大変なことになっちゃったし。
新年一番期待です。
ただ、最近のアニメのテンポに慣れてしまっているので、このアニメの雰囲気に浸るには、もうちょっと時間がかかりそうです。