メルクマール

今回初めて、女子部のメンバーが一致団結し、曲がりなりにも「目的」を成し遂げたことで、特に朋絵の様子には達成感がありました。彼女も結局、女子部で「何かを成したい」と思っているのでしょうね。それが何なのか、まだ定まっていないだけで。

何かをやらなくちゃというエネルギーはあるのだけれど、やることが見つからなくて焦る、というのは思春期にありがちなことで、部活動は、その受け皿にうってつけです。　朋絵は既存の部活に満足できず、とりあえず『女子部』を作って、何をやるかはあとで決めよう、と考えているのでしょうね。

ゴールに到達した人々のサインを見ると、どれも部活や同好会のメンバーで、個人名義のものはありませんでした。たぶん、個人で謎解きにチャレンジした人もいるでしょう。でもゴールにたどり着けたのは、「何かを成し遂げる」という志向で結束した、部活動のメンバーに限られるものなのかも。そういう意味で、この宝探しは『部活動』であることのリトマス試験紙かもしれません。今回初めて、彼女たちは『女子部』になったのでしょう。

謎解きエピソードとしても、一つ一つのヒントがなかなか凝っていて楽しめました。最初のヒントの隠し場所があまりに分かりにくい（目につきにくい）のでは、と思ったのですが、あれは実は発端ではなく、一連の謎解きの途中のヒントで、彼女たちはたまたまそれを見つけたのかも、とふと思いました。余談ですけど。

そんなわけで、最終回前に『女子部』について描くのが今回の目的であり、それは果たしたと思えます。でもラブストーリーのほうは特に進展がありません。原作はまだ続いているので、あと1回で決着が付くわけもないですが、綺麗にまとめてくれることを期待しています。

ポチッとして頂けると励みになります！↓