前回が事実上の最終回で、今回は季節ネタのオマケでしょうか。まかでみ・WAっしょい! 第12話 「なんか聖夜暴走なんですけど。」 の感想と総評です。
年末は何かと忙しいので、感想を書くのが遅くなってしまいました。まぁ、今日はクリスマスイブなので、クリスマスネタの感想を書くには合っていると言えます。
危惧していた通りのカオス回でした。ドタバタシーンの動きは良いのですが、ネタが毎回同じなんですよね。暴走してぶっ壊すという。ジョージとハプシエルのホモネタは面白いというよりは気色悪いですが、好きな人もいるようなので趣味の問題でしょうか。シュタイン教授のところは笑いました。
最後はしんみりしたオチに持っていきましたが、拓人が子供の頃のおもちゃになぜ執着するのかがよく判らないので、あまり感情移入はできませんでした。
最終回なので総評をやります。
ストーリー: 4点
ドタバタ日常回がつまらないのが残念ですが、8~11話あたりは、ファンタジーとSFが融合した良いストーリーでした。この世界観はかなり好きです。
キャラクター性: 2点
趣味の問題ですが、ヒロインである3人は好きなタイプのキャラじゃないですね。サブキャラには、エーネウス、ミヤビ、双葉などいいキャラがいましたが。7話の感想でも書きましたが、オタク属性のキャラが多すぎるのはどうかなと思えます。
画: 4点
動きやエフェクトが良かったし、背景などの美術も見所があったと思えます。
演出: 3点
絵的な演出は良いと思うのですが、ギャグ演出が良いとは思えないので平均点で。
音楽: 4点
OPははっちゃけすぎですが、EDがいい曲でCD買いました。劇伴はあまり印象に残っていないのですが、ハプシエルのテーマ曲?である Queenのフラッシュもどきの曲が耳についています。
総合的な評価: 3点
この項目は"人に薦められるか”という観点なので、ムラのあるこの作品は”普通”という評価になります。せっかくの良い世界観を活かせていない印象ですね。僕は原作未読なのですが、コメントを頂いている原作ファンの方の御意見からもそんな雰囲気があります。画が良いだけに残念です。ロケットの話など非常に良い回もあり、心に残るアニメではありました。

わりと複雑なストーリーで、けっこうSFでしたが、ついて来られたでしょうか。まかでみ・WAっしょい! 第11話 「なんか可能性の問題なんですけど。」 の感想です。
『シンギュラリティ・スカイ』というSFに、『因果律兵器』というものが出てきます。過去の歴史を改変することで、「自在に奇襲をかける」「負けていた戦争を勝ったことにする」ことが出来るもので、あまりに強力なので条約で禁止されているという設定でした。
シンギュラリティ・スカイ (ハヤカワ文庫SF)あの黒い球体、「可能性演算機関ラプラス」は、その手の因果律改変装置なのでしょう。ただし、現実を改変するのは事前に入念なシミュレーションが必要であるようで、今回の拓人の登場シーンの大半は、あの機械がシミュレーション演算している世界でした。つまり仮想現実でしょう。Aパートの入り方(ブルーの文字が映像になる)がマトリックス風でしたね。
一方で、タナロットや榮太郎が活躍していたシーンは現実の世界です。ラプラスの演算が完了したら、それが現実世界に適用されて、タナロットや榮太郎は拓人のことを忘れていまうのだろうけれど、この時点ではまだそうなっていません。だから急いで行動していたのでしょう。
念のため、アバンとAパートの間に起こったことを推測します。アバンで暴走した拓人は、ガブリエルたちによってなんとか止められたけれど、このままにはしておけないという結論になったのでしょう。何かの理由で殺すこともできないのでしょうね。そこで『現実を改変して拓人が魔法を使えない世界にする』という過激な一派が主導権を握り、拓人をラプラスに放り込んでシミュレーションを開始したわけです。
一方で榮太郎たち『穏健派』は、それを阻止するために動いたということでしょう。タナロットたちの怪我はすぐに直ったようですね。
「ラプラス」という名前はちょっとSFチックです。物理学の用語である『ラプラスの悪魔』から来ているのでしょう。『宇宙の全ての物質の状態を完璧に計算できる存在』のことで、もしそういうものがあったらどうなるか、という思考実験に使う架空のものです。
全体として面白かったと思えます。鈴穂が死んでしまうというショッキングな展開も良かったし、魔法が使えなくても、結局は拓人はタナロットを作ってしまう、という結末もいいものでした。ただ残念なのは、僕はタナロットがあまり好きではないので、タナロットとの再開シーンにあまりグッと来なかったことですね。あと、タナロットは拓人の内面から出てきたということですが、なぜそんなにタナロットが必要なのかというところは説明が無かった気がします。
双葉とのシーンもなかなかよかった。空気ヒロインにしておくのがモッタイナイですよね。タナロットよりこっちのほうが100倍良い。作画も、髪が揺れる様子など気合が入っていました。
これで最終回だっけ?と思ってしまいましたが、あと1回あるのか。最後はドタバタで明るく締めようということでしょうか。でも僕はこのアニメ、ドタバタよりもシリアスな部分のほうがずっと好きですね。
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タイトルは映画『雪山は招く』のパロでしょうけれど、映画と違ってスキーの話ではなく、温泉&リゾート回でした。まかでみ・WAっしょい! 第10話 「なんか雪山はいろいろ招くんですけど。」 の感想です。
ヘンにひねらず、タイトルに『温泉』と入れたほうが営業的には良かったんじゃないかと思えますが、そんなことを僕が心配しても仕方がありません。
湯気が濃いのはTV仕様としても、湯気が孫悟空の筋斗雲のごとく追尾しているのは噴きました。画面を真っ白にしないための苦肉の策でしょうけれど。『DVDでは湯気が消える』というセリフがありましたが、あのセリフはDVDでは変わるのだろうか…
まぁ、僕としてはヒロインズの温泉はどうでもいいですけどね。同じ宿にいた、エーネ・シンクラヴィア・ミヤビの3人組なら興味あったけど、そちらのサービスは無し。
全体にドタバタコメディであり、僕はこのアニメのドタバタが面白いとは思えないのですが、アバンとラストはちょっと違った雰囲気でした。アバンの怪盗3人組はとてもカッコよい。ラストはロボが暴れて爆発オチかと思ったら、意外にもシリアス展開。
頂いたコメントによると、原作はけっこうシリアスなところもあるそうですね。拓人が家庭にめぐまれていないとか。だからこそヒロインズを家族のように大切に思っているのでしょうけれど。このアニメはいくつか『いい話』でうまくまとめた回があったので、次回もそれを期待したいと思います。
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妹が宅配便で送られてくるお話。僕としては妹は間に合っているので、幼なじみが送られてくるといいなぁ。まかでみ・WAっしょい! 第9話 「なんか妹が来てデートなんですけど。」 の感想です。
でもエーネウスみたいな、しっかりしたお姉さんみたいな人も捨てがたいですな。そういえば、僕には「お姉ちゃん」がいたのでした。父親の歳の離れた妹なので叔母さんにあたるのだけれど、若かったし、一時期一緒に住んでいたので「お姉ちゃん」と呼んでいて。
僕が小学校の5,6年生の頃だったと思いますが、お姉ちゃんが遊びに連れだしてくれて、遊園地なんかに行って楽しかったのだけれど、そのあとすぐに、東京で就職するということで家を出てしまったのでした。そのときの気持ちを、ものすごく久しぶりに思い出しましたよ。家族が減って淋しくなった家と、憧れていた女性が遠くに行ってしまった喪失感と。
なので、今回は拓人に感情移入してしまいましたね。 冷静に考えると大した話ではないのだけれど、やっぱ家族の話には弱いなぁ。ただ、拓人が「ずっと一人ぼっちだった」と述懐しているのが唐突な感じはしました。そんな淋しい身の上だったのでしょうか。それについては特に語られていなかったと思うのですが、原作にはあるのでしょうか。
オチはまぁあんなもんでしょう。本当にエーネウスが居なくなったら、このアニメを見る意味が半減だしね。夕焼けの景色や夜景など、美術が何気に良いです。
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『モノに魂が宿る』というのは東洋的な思想なんでしょうけど、あってもいいと思うんですよね。魂の正体なんてわからないんだし。大事に使われたり、多くの人の思いが込められたりしているモノには、魂があるような気がします。
惑星探査機『はやぶさ』の奮闘が、少し前に話題になりました。無人で小惑星に着陸してサンプルを採取するという快挙を成し遂げたのですが、多くのトラブルにみまわて満身創痍で、運用チームの奇跡的な創意工夫でなんとか動いている状態でした。多くの人が、深宇宙でひとりぼっちでがんばっているはやぶさにエールを送ったはずです。はやぶさを擬人化した、こんな書き込みもありました。
(´・ω・)「ふぅ…なんとかサンプル取れたかなあ?あとは帰るだけだお」泣けませんか? こんなに多くの人に思われているはやぶさには、きっと魂があると思うんですよ。だから泣けるのでしょう。
(´・ω・)「体のあちこちが痛いお…でもコレ持っていかないと。みんな待ってるお」(`・ω・´)「ガンガル!!」
(´・ω・)「宇宙は寒いよ…寂しいよ…ち、地球だ!見えてきたお!」
(`・ω・´)「カプセル、投下!受け取って…」
(´・ω・)「ふうっ…終わったお…疲れたなぁ…ああ、地球がどんどん離れていくお…綺麗だなあ…」
(´・ω;)「地球か、なにもかも懐かしいぉ、これで本当のお別れだぉ
石入ってたかなあ…無かったら、みんなゴメンだぉ…」
肝心のアニメの内容ですが、ロケットに女性型ロボット?が恋をするというお話でした。機能美の極地であるロケットと、機能よりは『心理的効果』を重視してデザインされた女性ロボットとの対比が面白いところです。ロボットは自分には機能美が無いと悩んでいましたが、『心理的効果』も立派な機能であり、何にでも意味はあるとロケットは語りました。
人が生まれてきた意味について考えるように、魂が宿ったモノも、自分が作られた意味について考えるのでしょう。ロケットに生き様をみて、トリンシアも答えの糸口を見つけたようです。
「あなたとの出会いは、私と、私が関わったすべてのものに影響を与えていくでしょう。それが、私とあなたの子供です」とトリンシアは言いました。『情報遺伝子ミーム』の考え方が入ってますかね。
生物は自分の遺伝子を後世に残すために生きている、という考え方があります。では、子供を作らなければ生きている価値は無いのでしょうか。そうではなく、生きていることにより発信する情報も、遺伝子のように世の中、および後世に影響を与えるはずであり、それが生きている意味になるはずです。ロケットとの出会いによる情報遺伝子を、自分たちの『子供』だとトリンシアは表現したのでしょう。
僕もロケット好きなんですけど、原作者、あるいはアニメ製作者のロケットへの愛情が感じられて、いい短編だと思いました。トリンシアも可愛いかったしね。
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『オタク属性キャラの』の多用はどうなんだろうと。まかでみ・WAっしょい! 第7話 「ファッションショーなんですけど。」 の感想です。
『オタク属性キャラ』という用語があるか分かりませんが、らきすたのこなたのような、自身がアニメやゲームのオタクであるキャラのことを言っています。最近増えたように思えるのですが、どうでしょうか。
制作者としては、いろいろメリットがあるのでしょう。オタクの共感が得られるとか、オタクじゃない人の「オタクってそーなんだ」という興味が惹けるとか、エキセントリックな行動をストーリーの起点にしやすいとか、イジられキャラ・ボケキャラに向いているとか。ただし、やりすぎは禁物だと思えます。オタクの行動は普通の人にとってはウザかったりするし、オタクから見ても同属嫌悪を抱かせることがあるし、アニメキャラがアニメオタクというのはメタネタであり興ざめというケースもあります。
例えば『かんなぎ』はギリギリの線でしょうか。秋葉という真性のオタクがいて、オタクの素質があった貴子がそれに引きずられて、無垢なナギも影響されて、都合2名+αと。僕はこれくらいならいいかなと思いますが、これさえダメという方もいそうです。
で、この作品ですが、生徒以外の主要キャラ(教師・神族・魔族など)はほとんどみんなオタク属性キャラですよね。いくらなんでも多すぎかと。今回登場した2人の神様もオタクで、またかと思いました。”教師がオタク”、”神様がオタク”というのはギャップ狙いでしょうけれど、全員がそうだとギャップも何もないわけで。オタク属性キャラが動かしやすいのは分かるけれど、それしか引き出しが無いのかと思うわけですよ。
ではオタク向けに嬉しい内容なのかといえば、それも微妙な気が。新しい学園制服のコンペをするという美味しいシチュエーションなのですが、肝心の制服があまり可愛くなくて、そもそも制服をじっくり映したショットも無いので、そこを見せたかったわけではないのでしょう。では何がやりたかったのかな。ギャグもドタバタしてるだけで面白くないし。
このアニメ、1話の魔法の描写は面白そうに見えました。魔法とコンピュータの融合という感じで。(そういえば、トリンシアは仮想神格ということでコンピュータの中にしかいないと思ったのですが、実体もあったのですね…)
でもそのあたりや世界設定については掘り下げられることなく、ひたすら萌えやギャグをやっていて、しかもイマイチに見えます。方向性を失っているのではないでしょうか。この枠のファミ通文庫のアニメ化としては、『狂乱家族日記』がかなり面白かっただけに残念だなぁと。
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アバンとCパートがメインでしたね、明らかに。まかでみ・WAっしょい! 第6話 「蒼いエンジョウなんですけど。」 の感想です。
こういう萌えアニメで、男のサブキャラの話ってどうなんでしょか。前回に引き続き2回続けてやらなくていいと思うのですが。なにかToLoveるを思い出しました。
戦闘シーンは良かったですけど。このアニメは何気に作画がよくて、戦闘シーンの動きもシャープでかっこいいんですよね。ツインテール仕様の鈴穂も可愛かった。でも見所はそれくらいで、ストーリーやギャグはパッとしませんでした。
アバンとCパートの、シンクラビア&ミヤビの話は楽しめました。なにげに出番多くて目だってますよね。実際いいキャラだと思います。それにしても長いCパートだったな…
新キャラが2人ほど顔見世していました。Mの子とゴスロリの子。公式のキャラ紹介によると、前者がフェルミで後者がガブリエルですか。ガブリエルといえば大天使ですね。どちらも良さげなので楽しみにしておきます。
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なんという精神攻撃。リアルに寒気が・・・ まかでみ・WAっしょい! 第5話 「なんか復活とかしちゃったんですけど。」 の感想です。
いわゆるガチムチ好きの方は狂喜の内容なのかもしれませんが、そういう属性の皆無な僕にとってはキツすぎました。これはナシでしょう。みのりんにダメ出しして頂きたい。(キャプ画省略)
最後に悪は滅びてカタルシスが得られるのかと思いきや、それもなく。せめて肉片も残らないくらい滅びて欲しかった。まさか再登場はしないですよね?ね?
このアニメの制作者がチャレンジャーであることはわかりました。単にガチムチ好きなだけかもしれないが。でもCパートは日和りましたね。露骨なサービスシーンで口直しせよと。まぁ、イイものでしたが。
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1,2話はイマイチと思っていたのですが、今回はとても面白かった。まかでみ・WAっしょい! 第3話 「なんか魔王まで出てきちゃったんですけど。」 の感想です。
ドラクエのパロディはいいかげん手垢がついているので、やっても寒くなりがちですが、これだけ畳み掛けてテンポよくやられると笑えます。「きのうはおたのしみでしたね」とかアリガチと思いつつも吹き出してしまったが、出すタイミングや映像がいいのだな。
シチュエーションやオチも良く出来ていて、最後まで飽きさせませんでした。キャラの魅力もだんだん出てきて、特に榮太郎とエーネウスのからみがいいですね。ミヤビも妖艶で黒くてよい。
ヒロインの二人はあいかわらずピンとないのですが。公式サイトのキャラ表で、ファルチェが鈴穂の隣に掲載されているので、彼女もヒロイン格のようです。今後の活躍を期待します。
1話完結の外伝のような話が続いて、学園生活などの日常がまだ描かれていないですが、そろそろ一段落の日常回があるのかな。次回予告を見ても何にもわからないですが。
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魔法とコンピュータが融合したような世界観は面白そうではあるのですが… まかでみ・WAっしょい! 第1話 「なんか女の子出てきちゃったんですけど。」 の感想です。
いかにもな萌えアニメなのですが、それにしてはこのキャラデザでいいんでしょうか? 全然可愛くない… 少なくともメインヒロインらしき2人はダメですね。
ひたすら暴れて壊しまくっている映像が続き、はちゃめちゃな印象はありますが、メイドさんの戦闘シーンはカッコよかったし、眼鏡っ子がバンパイアになったときの豹変ぶりも面白くはありました。萌え萌えしているわりにはエロ要素は無く、質実剛健な萌えだと言えます。(どんなんだよ…)
召還魔法の描写は興味深いです。「呪文詠唱の補助は」「コーラス・スリー、ディレイ・フォーでお願いします」というセリフとか。最初のセリフはトリンシアのもので、『仮想神格』だそうなので、コンピュータ上にプログラムされた神様ということでしょうか。そして魔術師は、その力を借りて魔法を詠唱するのでしょうか。つまり魔力とコンピュータが融合した世界、ということなのでしょうね。
小清水さんはH2O以来の少年役でしょうか。あちらは”弘瀬琢磨”でしたが、こちらは”羽瀬川拓人”。なんか似てる、、ってどうでもいいですね。
タイトルの『まかでみ』というのは『まじしゃんず・あかでみい』 の略のようですが、なぜ略すんでしょうか。略して通じるとほどメジャーな作品とは思えないので謎です。『まかでみ』ってラテ欄で見ても何の作品だかわからないわけで、不利だと思うけどなぁ。
キャラが好きになれないのは致命的ですが、この世界観に興味があるので、次回も見てみようと思います。日曜深夜のはどれもイマイチなので残すかもしれないし。
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