いやはや、最終回だというのに破天荒すぎでしょ。まぁ、らしいといえばらしいです。破天荒遊戯 第10話 「君に贈ろう」 のレビュー、および総評です。
毎回書いてますけど、会話のノリは最高ですね、最後まで。 今回は特に、あのバカ義父がよかったかな。「音をたてて引き千切るよ」とか。 もちろん、ラゼルの最後の啖呵もよかった。ラゼルらしくしろとアルゼイドに言われ、発奮したラゼルのラゼルらしい決着のつけ方でした。
アルゼイド、今やすっかりギャク要員。 ラゼル真の父親も、シリアスかとおもえばギャグ要因なのかよ。なんたる破天荒。でも許せます。
許せるかどうかギリギリなのは、ラストシーンですね。最後だというのにこのヒキは何だよと。2期だかOVAだかの予定があるのかもしれないけれど、それならそのアナウンスもしてもらわないと。 せっかくの爽やかなラストに水を差された気がしています。 まぁ、これも破天荒だから仕方ないのか。
最終回なので総評を。この作品の魅力は、3バカのキャラクタと、軽妙な会話でしょう。これらには満点があげられます。
ストーリーは、けっこうムラがありましたかね。1話,2話がいちばん好きだったかもしれない。3話や6話のようなホラー話は、あまりいいとは思わなかったですね。このあたりは好みですけれど、このキャラには、それこそ水戸黄門みたいな、勧善懲悪ロードムービーで良かったんじゃないかと思えます。 まぁ、ラストに向けての展開は良かったと思いますけどね。
そんなわけで、総合は4点ということで。今期ではベスト5には入ると思います。他の出来次第ではベスト3入りももあるかも? 終わってしまうのが残念ですが、2期はどうかなぁ、難しいかなぁ。とてもいい作品なのに、世間的な注目度は悲しいほど低いんですよね。
ストーリー | ☆☆☆__ |
キャラクタ | ☆☆☆☆☆ |
音楽 | ☆☆☆__ |
粋な会話 | ☆☆☆☆☆ |
総合 | ☆☆☆☆ |

この作品の最大の魅力は、ラゼルのウィットに富んだセリフだと思っているのですが、今回は特に良かった。挙げるとキリがないほど、どのセリフもキラキラしていました。 破天荒遊戯 第9話 「ゆくさきをしらない(後編)」 のレビューです。
ラゼルの仲間の二人はすごい男たちなので、ラゼルはそれに負けないよう、精いっぱい背伸びをしていたのですね。虚勢でもなんでもかまわない。支え合う仲間になるには、対等の高さに居ないといけないのだから。
でも、そんな自分を守るために、アルゼイドに”友殺し”をさせてしまい、ラゼルは後悔の涙を流すことになります。結局自分は無力であって、思い上がっていたのだと。
でも、ここから立ち直って、元のラゼルに戻って欲しいですよ。 たとえ、究極的には男達にかなわないとしても、虚勢をはってがんばる姿が、男の”この娘を守る”という気持ちを奮い立たせると思うから。
バロックヒートのボスは、ラゼルの父親だったのですね。いつからそうだったのだろう? 父親の意向でソレスタ側についていたけれど、ラゼルの心意気?に負けて、結局裏切ってしまったようですが。
そして、ラストに父親登場。そういえば、ラゼルが旅に出たのは、父親に「外の世界を見て来い」と言われただけで、特に目的は無いのでした。これで旅は終わってしまうのでしょうか。サブタイトルの「ゆくさきをしらない」というのは、このことだったのですね。
それにしてもあの父親、娘を密林に置き去りとか酷いな。レンジャー部隊の訓練かよ。野生の証明かよ。 でも影から見守っていたそうなので、今回のラゼルの”旅”も、影から監視していたか、護衛をつけていたと考えるのが自然ですね。やはりひーたんは、最初から護衛だったのでしょう。
でも次回予告にあった、「アルゼイド、私はあなたのことを・・・」 というセリフは無かったですね。釣られたのか・・・ いわゆるラブシーンは無かったですが、ラゼルがソレスタに対抗して、アルゼイドにベタベタするのは可愛かったかな。
次回は、ついに最終回。好きな作品だったのでさびしいな。 別離の話になりそうですが、最後まで、ラゼル節が健在であることを期待します。
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「あなたが不機嫌そうな顔で、手を差し伸べてくれることを知ってるから。」
バロックヒートにキスされ、それに対抗するかのようなアルゼイドには押し倒されて、ラゼルは混乱しつつも、彼女の中で何かが変わったのかもしれません。
アルゼイドとバロックヒートが、軍隊での同僚だったとは意外でした。てっきり、ラゼルとのように旅先で知り合ったのだと思っていたのですが。ということは、あの二人はああ見えて、確固たる友情で繋がっているのですね。
ということは、バロックヒートは、ソレスタを手伝うために一行から抜けると言いましたが、実はアルゼイドのために一肌脱いでいるというのが、ありそうな話です。でもラゼルとお別れだというのは本当なのかも。
今回も少年が出てきましたが、このアニメ、少年や少女はロクな目にあわないので、ヴィンセント君の今後も心配です。いずれにしても、来週はストーリーの核心のようですね。
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難解な理由のひとつは、最後のアルゼイドの長い独白シーンで、”物語の種明かし”と”自身の回想”がごっちゃになっていて、視聴者を混乱させるからだと思えます。
要するに、あの村人たちは人の姿をしているけれど”木の精霊”みたいなもので、彼らの森は、気候が変わったために新しい木が育たず、滅びようとしているらしい。
ルドヴィカはそんな森に久しぶりに誕生した若木なのだけれど、先天的に色素(葉緑素)を持っていなかったのですね。そのために太陽の光の下には出られず、光合成での養分も得られないので、このままでは枯れてしまうと。それを生かすために、通りがかったラゼルたちを引き入れ、殺して養分にしようとした、という話でした。
人の姿をとったルドヴィカは、やはり色素を欠いたアルビノであり、同様にアルビノであるアルゼイドに懐いてしまったのが、村人にとっての誤算でした。アルゼイドも、そんなルドヴィカに昔の自分の姿を見て、共感してしまったと。
アルゼイドの過去について、断片的に語られました。むしろ、そのためのエピソードなのでしょう。彼が旅をする理由は、復讐ではなくて実は・・・なんだろうな。
ラゼルの恒例の説教タイムもなかなか良かった。ハンデは誰にでもあって、ラゼルにとっては背が低くて体力が無いことがハンデだけれど、がんばればなんとかなるし、ならない時には仲間に頼っていいのだ、というお話でした。
緊迫したシーンになるほど、会話が漫才になるのはあいかわらず。「がんばれ触手ぅ」はヒドイw。
ラゼルのクマの秘密が明らかになりました。ドラ○もんの4次元ポケットのようなものだったとは! 毎回変わる衣装をどこに持っているのか不思議だったのですが、これで納得?
と、いろいろ見所の多い7話でありました。でも最近、ラゼルの派手な魔法シーンが見られないのが淋しいのですよ。
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幼児なのに7人も殺しているというララウェル。彼女は何者なのでしょうか。
1.快楽殺人者
2.公社の義体
3.死神
普通の解釈では1でしょうけれど、僕は2、、じゃなくて3かなと思っています。鳥葬の森に巣くう死神が、ジェンフープの心の闇に付け込んだのだと。つまり、死神にとりつかれた可哀想な人の話ですね。そう考えないと、救いが無いじゃないですか
ラストは良かったと思います。ラゼルにも心の闇があるようですが、あの2人がいれば大丈夫なのでしょう。
苗字トランプは、なんか別のアニメのようなノリでしたが、笑わせてもらいました。バロックヒートの声優さんの、渾身のツッコミ演技で面白さ五割増し。
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考えてみればこのアニメ、ほとんどが親子がらみの話ですね。第1話だけ例外で、あとは今のところ全てそうです。しかも、旅の目的はアルゼイドの父親の敵討ち。 つまり、そういうエピソードを重ねて、ラゼルの過去を浮き彫りにしようという構成なのでしょう。
今回は、冒頭から何やら悲しい回想シーンで、そこから少女ララウェルの死んだ母親の話につながり、ラゼルのテンションは下がり気味です。それでも、ララウェルを彼女なりの言葉で励ましていたのは、らしいシーンでした。
アルゼイドとヒーたんの2人だけの会話シーンは、けっこうレアなのでは? なんだかんだでお互いを信頼している様子が伝わってきて、良かったと思います。
全体として地味な回でしたが、2話連続の前編なのでこんなもんでしょう。後編では、3人が大暴れするシーンでスカッと発散させてくれることを期待しています。
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毎回、意外なところで再会するのはひーたんのお家芸かと思ったら、今回はアルゼイドもか。このパターンをどこまで引っ張るのか楽しみ。
王道な宝探しの話ですね。あんなものを隠すのに、あんなベタな仕掛けを用意するとは、おちゃめなお祖父さんだ。ラゼルも「ぽちっとな」は自重!ボタンのSEもな!
苦労して探した宝物は、実は価値の無い記念品だったというオチは典型的ですが、なかなか良い品ではないでしょうか。あの姉妹の家族が、なぜ森の中の孤立した一軒家に住んでいるのかは判らないけれど、きっといわくがあるのでしょう。そして姉妹の両親は娘を家に縛り付けておく理由が何かあり、お祖父さんはそれを予見していて、”この翼竜のように飛び立とうと羽ばたいてみよ”というメッセージを託したのではないか、と想像します。
このアニメ、けっこう複雑なストーリーを一話完結でやるので、細かい説明を抜かしたスピーディーな展開が特徴であり、それが賛否両論だったするのですが、僕は賛のほうです。でも次回は前編・後編の構成なんですね。それはそれで楽しみではあります。
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かなり、1,2話とは雰囲気が違っています。破天荒遊戯 第3話「かくもささやかな子守唄」の感想行きます。
サーカスが舞台です。サーカスはきらびやかでありながら、どこか物悲しいのはなぜでしょうか。しょせん虚構だから? お祭りはすぐに終わるから? サーカスの音楽は楽しいけれどさびしく、ピエロのメイクは笑っているようにも泣いているようにも見えるのです。
物語は、いつものテンションよりは控えめで進行します。ラゼルは迷子になった子供に、幼いころの自分を重ね合わせている様子。親に置き去りにされたトラウマがあるのでしょうか?
ラゼルが父親の手を握る回想シーンで、人差し指を握ろうとするのがリアルだと思いました。幼い子供は、あんなふうに手を握りますね。
そしてラゼルは、サーカスの裏側の、あまりにもグロテスクな事実を知ることになります。戦闘シーンはいつものように痛快でしたが、幕切れは救いの無いものでした。無人のサーカスを徘徊する母親の姿が悲しすぎるよ。
正直、かなり後味が悪かったです。でも一晩考えて、ああするしか無かったのだろうと思えてきました。ラゼルは幼いころのトラウマがあり、それが今回の事件でえぐられてしまった。でも今は仲間がいる。2話で、ラゼルは2人のことを”一心同体”と呼びましたが、そういう関係で結ばれるエピソードの一つとして、必要だったのでしょう。時系列的には、これは2話よりも前の話なんじゃないかと思ったりします。
ただ、僕はいつものハイテンションでハイスピードな破天荒遊戯が大好きなので、次回からはそういうノリに戻ってほしいですね。たまにはこういうのもアリだけれど。
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破天荒遊戯 第2話の感想です。第1話は”話がわからない”という感想が多かったみたいですね。たしかに時系列をいじりすぎてる感があるし、筋肉男の登場も唐突でしたが、僕はまぁアリじゃないかと思っています。分からないことは、ゆくゆく明らかになるのでしょう。今回は、ラゼルがアルゼイドを旅の道連れに誘うシーンが回想されていましたが、そんな感じで。
で、2話ですが、冒頭から飛ばしてますね。ピカレスクロマンっていうのかな。シニカルで悪ぶってて、ニヒルでハードボイルド。基調はコメディですが。
しかし、今回のストーリーは意外にも骨太でした。憎しみの連鎖は何も生み出さないよね。いい話じゃん。
このアニメ、洒落たセリフが良いんですが、今回は、「私、ぜったい可愛いおばあちゃんになるからねっ!」がお気に入りです。可愛いおばあちゃんっているよね。ラゼルならそうなれるでしょう。
しかし、あの3人組は強すぎだろう。特にラゼルの魔法能力には限界は無いのか?

