一番弱いはずのチコが、一番美味しいところを持っていく。その痛快さが良いですね。 二十面相の娘 第3話 「海底城」 のレビューです。
チコは、二十面相のハッタリを理解しただけでなく、「確かめておけばよかったのに」と悪人顔で言い放ったことがお手柄でした。艦長はチコのことをただの小娘と思っていたのに、雰囲気が豹変したことにショックを受けて、「負けた」と思ったのでしょう。
飛行機を爆破した爆薬は、どうやって持ち込んだのでしょうか。僕は、あらかじめ水上から、飛行機のそばに投棄しておいたのではないか、と想像しています。 そうでないとしたら、(二十面相がほのめかしたように)おにぎりのバスケットに隠していたとしか考えられませんが、チコの表情の変化から見て、やはりあれはハッタリだろうと思っているので。
海に沈んだ巨大な飛行機ですが、 あれのモデルは、H-4 ハーキュリーズ じゃないかなと思います。第二次大戦直後に一機だけ作られて、いまだに「最も横幅が広い飛行機」の記録保持者です。当時としては空前の大きさだったでしょう。
二十面相は、戦争や兵器を憎んでいるようですね。1話では戦争成金の邸宅を襲ったし、2話では巨大な戦車を破壊しました。そして今回は軍用機。泥棒は実は副業(カモフラージュ?)で、戦争に関連するものを壊すというのが本当の目的なのかもしれません。
チコの義理の両親は、私立探偵を雇ったようですが、あの家にいた女中さん?が気になります。OPに出てくる女性でしょうか? 実は二十面相の手下で、両親を監視しているとか?
和服に丸めがねの男は、明智小五郎でしょうね。いよいよライバル登場ということで、今後も楽しみです。それにしても、このアニメの感想書いてる人少ないなー。いい作品なのに・・・
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俺は、飛行船爆破は船長が飛行船いじって内部から爆破させたのでは、と考えています。船長が気圧計のところ開いているので、それで考えたんですが・・・。
そうすると、チコのあのきょとんとした顔が納得できるんです。あの発言前までチコはマジで何も知らされていなかったのではないか、と。で、現状を考えて「確かめればよかったのに」=爆弾の存在を示唆→爆破されるのを困る船員は降伏、という形になったのではないかと。
たぶん、チコはおじさんに、
①おにぎりをつくること
②最後の一個は残しておくこと
をあらかじめ言われていただけだと思います。
最後の一個を食べるとき船員に食べるか、と聞いたときにチコが俯いてました。たぶん、チコはおじさんが食べるものだと思っていたので、食べてくれるものだと内心喜んでいたのだと思います。だから船員に食べるか、と聞いたとき、少し悲しく(?)て俯いたのではないか、と。
だから、全部終わった車の中でおじさんがあんなに機嫌よかったのだと思います。チコが機転をきかせることができたから。
と、思いました。俺はあらかじめ水上から、という考えができなかったので、驚きつつこのコメさせてもらいました。
では。
爆弾を使わなくても、潜水艦を破壊する方法はあるのかもしれませんね。水圧かかっているし。
チコはもちろん、爆弾をしかけたりはしていないでしょうし、事前に打ち合わせもしていないでしょう。二十面相のハッタリにとっさにあわせたことで、チコの頭のよさと、二十面相のチコに対する信頼が現れたシーンでした。