先が気になるところで終わって、3か月間待たされましたが、その膨らんだ期待値を乗り越えてくれるでしょうか。 Fate/Zero 第14話 『未遠川血戦』 のレビューです。
いちおう新番組なのですが、分割2期ということで、1期のラストから切れ目なく再スタートしました。 話数も「第14話」からになっています。
今回は、時臣の嫌われっぷりが印象的でしたね。 アーチャーからはキレられるし、雁夜からは付け狙われるし、手下のはずの綺礼も、助けに入らず見捨てる構えのようです。
時臣の価値観では、魔術師であることの誇りや、家名を守ることが、個人の人生よりも大事なのですね。 家名に誇りを持てないような奴は、生きている価値が無いと。 自分がそう思うのは勝手ですが、娘や雁夜にその価値観を押し付けるのは横暴なわけで、みんなから嫌われても仕方ありません。 見事な憎まれ役ですが、彼に救いは残されているのでしょうか。
ランサーが、突っ立っているだけで働かないのは何故だろうと思っていたのですが、彼はずっと悩んでいたのでしょうね。 セイバーにかけた呪いを解くべきかどうか。 怪物を退治するためにはそうするべきだけれど、それをやってしまうと、聖杯戦争では敵を利することになり、ひいては主君を裏切ることにもkがります。 2つの騎士道精神の板挟みになっているように見えました。
呪いさえ解ければ、セイバーには局面を打開する手があるようです。 切嗣によれば「対人宝具でも対軍宝具でもない、対場宝具が必要だ」とのことで、「タイジョウ宝具」の字はこれで合っているか分かりませんが、ウォー・シミュレーションゲームで言うところの『マップ兵器』のようなものだと想像します。
ウォー・シミュレーションゲームにおいて、ユニット(兵器など)は普通は敵のユニットに対して攻撃を仕掛けるのですが、マップ兵器はそうではなく、戦場のある領域に対して攻撃を行います。 爆撃とか、遠距離砲撃とか、ガンダムで言えばソーラレイのような攻撃が、マップ兵器として扱われます。 セイバーにもそのような、広範囲の敵を殲滅する攻撃手段があるのでしょう。
これまで、セイバーは最強のサーバントと言われつつも、あんまり強いところを見せていないのですが、次回はいよいよ活躍が見らそうで楽しみです。
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あと、一番の嫌われ役は残念ながら雁屋です。時臣は葵や凛からは深く愛されていますから。
対軍宝具 1対多数用 魔力消費大
ライダーの戦車や王の軍勢、キャス ターの海魔召喚する本など。
対城宝具 城をも吹き飛ばす桁違いの威力
魔力消費大
他にも結界宝具、対界宝具なども。
ゲイ・シャルクでキャスター&魔道書を潰す役目で待機してるだけです。
あと時臣だけど仕方の無い事でもあるんだよね^^;
家に残してもお家騒動の元だし下手に魔術師の家として格下や普通の家だと桜を守りきれる確証が無い所に没落してるとはいえ自分の家と同格の間桐から昔からの盟約に基づいての要請だったので断れなかったのとあんな事をしてるとはまったく気が付いてなかったのです。
雁夜が時臣を嫌悪するのは、横恋慕のせいもあるのでしょうけれど、家のために利用されることを自分の経験からも嫌悪しているからなのでしょう。そこは同情できます。価値観の問題とは言え、価値観を押し付けられる方はたまらないですからね。
「対城宝具」については、当たらずとも遠からずというところでしょうか。攻城塔でも出現させるのかな。楽しみです。
お家騒動というのは、桜を利用して遠坂家を乗っ取ろうとする勢力があるということでしょうか。時臣の言葉では、あまりそれを心配しているようには思えなくて、単に二人の娘が共に聖杯戦争にエントリーしたほうが、確率があがってうれしいと言っているようです。せっかく才能のある娘が二人いるのに、一人に絞るのはもったいないという。
間桐家の”独特な”魔術鍛錬について、時臣は知らなかったのですかね。狭い世界でしょうから伝わっていそうなものですが、知らなかったのなら仕方ない部分もあるのかもしれません。
魔術師としては時臣の考え方は正当であり、かつ情がある方なんですよね。
時臣が正義で雁屋が悪人なのが魔術師の世界です。
葵や凜にしても時臣の方を正しいと思ってます。
強要されてるとかではなく、魔界の住人には住人なりの常識や道徳観があるわけで。
雁屋は元は魔術師の世界の人間ですが、外の世界の価値観に染まって何もかも捨て置いてそちらに亡命したわけで、そんなものを押しつけられても逢坂一家としては困るという状況です。
ちなみに、アーチャーや綺礼が時臣に冷たいのは、彼を「まともで面白味がない奴だ」と思ってるからで、人間性が悪いからではなくむしろその逆です。
雁屋も、あんな修行を強いられるいられるのでは、継ぐのを拒否するのはむしろ当然に思えますし。
アーチャーはともかく、綺礼は時臣を裏切る気まんまんに見えますが、そうでもないのでしょうか。
ギルガメッシュの場合は嫌われているというより嘆かわしいに近いのかなと思います。
魔術の秘匿といいますが
モーゼだろうがマーリンだろうが
使わなければならないときには使っています。
(彼らを魔術師といっていいかは別として)
自らの敷いた法を侵すものがいたのなら全力でつぶす
自らの道を阻むものがいれば排除する
多分そういう連中が英雄としての魔法使い(キャスター)なのだと思います。
そして、ギルガメッシュはそういう英雄達を知っている。
はじまりのセイバー
はじまりのランサー
はじまりのライダー
…
宝具の元の持ち主達。
刎頸の友、こいつらになら首を飛ばされても構わない
そう思える連中がギルガメッシュににはいたのだと思います
そして、そいつらに比べ嘆かわしいと嘆いている。
時臣は魔術師代表的な台詞が目立ちます。だからギルガメッシュは試したんだとおもいます。お前はこれをどうするのかと。
前述の通り、英雄達が相手にするのは自分の道を阻むもの。
ジルドレイは神に対し弓を引いた。
だからこそ、ギルガメッシュは自分が相手をしてはいけない相手だと思ったのではないでしょうか。
ジルドレイが全てをかけて神に挑むのならその相手は神がしてやらなくてはならない。
自分ではないと。
しかし、時臣にとっては道を阻むものでもあります。
なら、時臣自身がジルドレイを潰さなければいけない。
何故、時臣の敵にギルガメッシュが出向かなければいけないのか、
要は筋道の問題だったのだと思います
自分の敵なら自分の全てをかけて自分で道を開け、少なくともあの汚物を俺の敵ではない、と
魔術師にそんな力はないといわれるかもしれませんが、
聖杯戦争自体が魔術師達が何千年もの時間をかけて作り出した至宝ともいえる宝具なのだと思えます
限られた時間、3回だけ奇跡起こせる力。
英雄という剣を三回だけ振り下ろすことができる。
時臣は自らの力を使うことに迷った。
力を使うべきときに使えない男。
そこがギルガメッシュが面白くない男という所以なのかなと思います。
その辺りが今回のバーサーカー戦なのかなと思います。
バーサーカーのマスターは全てを賭けてバーサーカーという剣をギルガメッシュに向けてきた、ならばこの剣は受けてやるべき剣だ。とそういうことなのかなと思いました。
受けてやるべき剣と手を出してはいけない戦い、それすら分からない三流以下の魔術師が時臣だったのかなと思います。
そして、英雄としても、魔術師としても雁夜の方が上ということなのかなとも。
したいこととするべきことが一致するとき…じゃないですがあんな体になって残り時間を失って初めてそれが一致して(それしか見えなくなって)雁夜は時臣を越えたのかな、と。
龍之介と雁夜は英霊の座に半分腰掛てるような形でそれぞれが、世界、嘆かわしい魔術師(という生き方)、と戦っていて時臣は元々役不足だったということかなと思います
ギルガメッシュはそうなのでしょうね。なんだかんだで時臣のために動いてはいますし。
バーサーカーとの戦いは、楽しんでいるようにも見えました。そういう意味では、時臣よりも雁夜を買っているのかもしれませんね。まだ直接対峙していないのでわかりませんが。