メルクマール

この物語は、基本的にはあの四人組を描くものですから、多少の波乱は必要なのでしょう。それが初春と黒子の仲違い、というのは必然ですね。

美琴と黒子は、ああいう関係なので仲違いは無いだろうし、美琴はお姉さん的な立場なので、初春や佐天には余裕を持って接しています。　佐天は初春にべったりで、美琴や黒子とは多少遠慮気味で付き合っているので、やはり喧嘩することはありません。

でも初春と黒子は、仕事仲間でもあり、歯に絹を着せずに言いたいことを言える仲なので、喧嘩だってするわけです。その分、仲がいいとも言えますが。

衿衣は初春のルームメイトで、短期間に急速に仲良くなり、初春は彼女の力になろうと張り切っているのですが、黒子にとってはそれほどの思い入れは無く、「初春の友達」にすぎません。だから容疑者として疑うこともできますが、初春としては「仲間を疑うなんてとんでもない！」ということになります。　初春にすれば、佐天や美琴を疑っているも同然なんですよね。でも黒子は、仲間とまでは思っていないために、この温度差が軋轢を生んでいます。　どちらも正しいけれど、相容れない。

こうなると、佐天は初春の側に付くでしょうから、仲を取り持てるとしたら美琴しかいません。彼女なら、スッキリするためには真犯人？を探さなければと考えるはずで、ポルダーガイスト事件にさらに深入りすることになるのでしょう。無理のない展開だと思えます。

テレスティーナの部屋はファンシーでしたが、どこか人工的で、小児科医の診察室を思わせます。子供を安心させるために、おもちゃがあったり、飾り付けていたりしますが、どこか不自然なんですよね。　テレスティーナも、小さい子供を相手にする仕事なのかもしれません。それは『実験台』なのかもしれないけど…

テレスティーナは、精神状況救助隊の隊長と、付属研究所の所長を兼務しているとのこと。ということは、精神状況救助隊は実験的なものであることを意味するのでしょう。

テレスティーナの部屋のシーンで、他の３人はソファに座っていたけれど、黒子だけはドアのそばで立っていました。椅子は余っているのに。明らかに警戒していますね。

次回のタイトルは『レベル６』。学園都市の最高はレベル５とのことなので、木山の研究やポルダーガイストの原理を使い、多人数の能力を共鳴させてレベル６を作り出すのかな、と想像しています。

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